働くママのウェブマガジン

Column ALOHA MAMA

Dayz with 3 KEIKIハワイ公立小学校の壁画に宿る、アロハスピリットとは?

2016.09.13

Vol.10 学校こそが、すべての子どもたちにとって「安心できる場所」であるべき、という考え方

アロハ!
ハワイでセイタ11歳、マナ7歳、アイ4歳、3人の育児奮闘中、長澤あつこです。

夏休みも終わリ、新学期が始まりましたね! 日常が戻って来てホッとしてるお母さんも多いのでは?(笑)
オリンピックもはるか昔のことのようですが、南米で初めて開催されるというパラリンピックも後半戦! 盛り上がって応援したいものです!

子どもたちにとっても、お母さんたちにとっても、楽しく実りのある秋になりますように。

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さて、今日はマナが通う公立小学校の壁画のお話♪

学校の正面に飾られた大きなこの壁画。
地元のアーティストと一緒に子どもたちが取り組んだ作品です。

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色使いのせいなのか、モチーフのせいなのか。全体的に南国!!な感じでかわいいでしょう?
我が家がハワイに来たばかりの頃、セイタの送迎のたびに見とれていたっけ。

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青々とした芝生の上で寝転がって本を読む人、キャッチボールをする子どもたち。

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フラを踊る人。その足下に咲き乱れる南国の花々!

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ハワイらしい色で彩られた海で泳ぐ魚もカラフルでトロピカルです♪

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そして空には虹〜!

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なぜかシェイブアイスまであるし(笑)。

本当に、見ているだけでワクワクするような壁画です。

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そんな中でも私が釘付けになったのが、この車イスの女の子。

ここに目が行ってしまうこと自体、もしかしたらハワイでは変なことなのかも? なぜなら、車イスの子がいる景色は学校でも決して珍しいことではないから。

実際、マナの学校には、歩くことも話すこともできず、人工呼吸器を装着したまま車イスで登校する重度の障害を持った女の子がいます。

セイタが小学校在学中も、同じように重度の障害を持った男の子がクラスメイトでした。

彼らのような子どもたちは、日中は「特別支援クラス」で過ごしますが、朝と帰りのホームルーム、そして、運動会や先日ご紹介したLEI DAYなどのイベントにはすべて他の健常児と同じクラスの一員として参加します。

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声をかけても反応がないほどの重度の障害を持った子が同級生であるという環境。日本だったらちょっとない環境です。

でもここでは当たり前。

彼らが登校してくれば当然「GOOD MORNING!」と声をかけ、帰りも「BYE!」と声をかけます。同級生だもんね、挨拶するのは当たり前です。

でもこの景色を初めて見た時、私は心から驚き、感動してしまったんです。だって、そんな光景を普通の公立小学校で見るとは思っていなかったから。

アメリカの公立小学校には、障害の重度軽度に関わらず、すべての子どもたちを受け入れる義務があります。なので、彼らのような重度の障害を持つ子から知的障害を持つ子、多動障害を持つ子、本当にいろいろな子がみんな同じ学校に通い、できる限り同じ教室で同じカリキュラムで一日を過ごします。

マナのクラスにもひとり多動障害を持つ男の子がいて、彼のそばには常にヘルパーの方がいますが、一日を同じ教室で過ごしています。マナは彼のことを「何かをするのにちょっとだけヘルプが必要な子」と言います。

ヘルパーの方と一緒に、友達として彼をサポートするという日常。とても大切なことを毎日学んでいるマナがうらやましい。

もともと世界中から様々な人種が集まり、出入りも激しいここハワイでは、肌の色もいろいろ、言葉もいろいろ、宗教的なファッションをしている子もいれば、転校転入も日常茶飯事。

そしてこれは万国共通のことですが、もちろん性格もいろいろ。“いろいろ”があふれる日常に生きるハワイの子どもたち。“人と違うこと”に対する懐の深さはちょっと半端じゃない。彼らを見ているとそんな気がします。

だから子どもたちにとって、障害児か健常児かだって、色々な個性のひとつなのかもなー、きっと。

「特別支援クラス」がたいして特別じゃないというシステム

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最初にも書いたように、他の子どもたちと同じカリキュラムで過ごせない子どもたちのために「特別支援クラス」というものが設けられています。

でもこれは障害児のためのクラスというわけではありません。

英語が母国語でない子どもたちや、ネイティブだけど勉強についていけない子どもたちも同じ「特別支援クラス」と呼ばれるクラスに入ります。障害児と同じ“他の子どもたちと同じカリキュラムで過ごすのが難しい子どもたち”だからです。

「最近ちょっと算数が分からないな・・・」と思ったら自ら希望して入る子もいるくらいです。

この「特別支援クラス」に入っている子は、そのクラスの時間になるといわゆる普通のクラスから途中離脱して移動します。これが日常なので、「特別支援クラス」に入っていることを恥ずかしいと思うこともなければ、それをバカにするような風土もありません。

学校という場所がすべての子どもたちにとって「安全で」「安心できる」場所であるべき、という考え方。

そしてそれに基づいた教育システムがここにはあります。

ダイバーシティあふれる“当たり前の日常”が学校にあるという素晴らしさ。

その日常こそが教育!

・・・ということで。
なんだか、学校の壁画からでーっかい話になってしまいましたが(苦笑)、少しでも共感してくださるお母さんたちがいたらうれしいな♪

子どもたちの未来が“ダイバーシティ”あふれる、楽しくて平和な世界でありますように・・・。

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次回はマナが通う教室をちょこっとお見せします♪
これがまたかわいいんです♡
お楽しみに〜! 

Mahalo♪

長澤 あつこ(ながさわ・あつこ)

アロハ・ブランディング プロデューサー、ライター。ハワイ在住5年。セイタ♂・マナ♀・アイ♀3人の育児奮闘中。2013年「+1(plus one)のアロハを世界中のママへ」をコンセプトにMama’s Hawaiiを立ち上げ、ハワイのママの等身大の日常を日々配信中。趣味は波乗りと、家事をすべて放棄して子供たちとビーチに夕陽を見に行くこと。

https://www.facebook.com/mamashawaii/