働くママのウェブマガジン

Column ALOHA MAMA

Dayz with 3 KEIKIハワイの小学校に見る、議論する力を育てる4ステップ

2016.10.21

Vol.11 教室は“先生のお城”。先生の個性で彩られた教室たち。

アロハ!
ハワイでセイタ12歳、マナ7歳、アイ4歳、3人の育児奮闘中、長澤あつこです。

1週間の秋休みが終わり、やっと日常が戻って来ました。
10月もあっという間に後半。ハワイではここから、ハロウィン、サンクスギビング、クリスマス・・・と、1年の締めくくりのホリディシーズンに突入します。街中がなんとなく浮き足立つ楽しい季節です♪

それに加えて、今年はアメリカ大統領選。

11月8日の選挙を間近に控えて、メディアでヒラリーさんとトランプさんの顔を見ない日はありません。
ふたりのテレビ討論の日には、家族や友達とテレビの前にかじりつき、あーでもない、こーでもない、と議論を交わしたりします。
選挙権ないのに、色々言うのがこれまた楽しい。笑

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7歳のマナもいっちょまえに「ヒラリーが大統領になると思う。なんでかというと、トランプはヒラリーが話している途中でさえぎったりして人の話を聞かないけど、ヒラリーはトランプの話を最後までちゃんと聞くから。」と、自分の意見を堂々と大人にぶつけて来たりします。

興味本位でもなんでも、子供から大人までがテレビ討論に注目し、思いこみだろうが、受け売りだろうが、それぞれが大統領選を議論するこの雰囲気。
これこそが正に、アメリカ大統領選なんですねー、きっと。この一大イベントの時にハワイにいられてよかった!

さて前置きが長くなりましたが、今日は公立小学校に通うマナの教室を大公開♪

以前にもALOHA MAMAで書いたようにハワイの校舎は日本の校舎とは色々違います。(ALOHA MAMA Vol.4 日本とは全然違う!? ハワイの公立小学校
特に校門というものもなければ、柵もなし。広大な芝生の敷地に1階建ての建物がポンポンと置いてあるだけ。教室から一歩出ればそこは外、というオープンなつくりです。

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システム的にも日本とはちょっと違っていて、先生は毎年同じ学年を受け持ち、毎年同じ教室で教鞭をとります。
つまり、2年2組の先生は毎年2年2組の担任。2年2組のプロフェッショナルなんですね。

このシステムはなかなかいいな、と思います。
「今年の1年生の先生、昨年まで高学年の担任だったみたいよー。大丈夫かしら」というような不安がない。笑
先生がいろいろな学年を持って経験を重ねて行くことより、その学年のカリキュラムに習熟し、その年齢ならではの問題を解決するプロでいてくれる方が、親としても安心して任せられる気がするんです。

なので、2年2組の教室は、その先生が辞めない限りずっと『○○先生の部屋』となります。教室のドアにも「2年2組」と書かれているのではなくて、「Welcome to Ms. ○○’s class!」と書かれているのもそういうこと。

先生が、毎年新しい子どもたちを自分の部屋に迎え入れるという感じ。

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各教室は、その部屋の先生が好きなようにアレンジします。

スッキリと片付けるのが好きな先生の部屋はやはりスッキリとしているし、遊び好きな先生の部屋にはおもちゃのような教材がたくさんあったり、イベント好きの先生はイベントごとにがらりと模様替えをしたり。
先生の個性がギュッと詰まった部屋になるわけです。

子供のやる気スイッチがあちこちに隠されたクラスルーム

そんな先生の個性が詰まった教室たち。
今回はマナが1年生のときのクラスルームをご紹介します♪

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まず入り口から見た教室はこんな感じ。
カラフルでかわいいでしょ♪
机の並べ方も担任の先生によってまったく違います。ユニークなレイアウトの教室が多いかも。

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天井からは、惑星型のビーチボールがぶら下がってる!

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教室の入り口付近に大きく貼られたWELCOMEボード。クラスメイトの名前が書かれた鳥たちでデコレーションされています。

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WELCOMEボードとお揃いのかわいいネームプレート。それぞれの机の上に置かれます。

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日直さんが変えていくカレンダー。
Today is…. Yesterday was…. Tomorrow is…
お、さりげなく過去形だ!って当たり前か。笑
こうして曜日を覚え、自然に過去形を覚えて行くわけなんですね。

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『STAR STUDENTS』と書かれたボード。
毎日、その日1日頑張った子の名前だけがこのボードに貼られるという仕組み。
とにかく頑張った子を誉めまくり、頑張っていない子との差も容赦なくつけて奮起させる。なんともアメリカらしいやり方です。

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ホワイトボードの横に立っているキャラクター。
ご存知の方も多いと思いますが、子どもたちに大人気の絵本作家Dr. Seussの絵本に出てくるネコのキャラクターです。彼が持っているボードには、その時習っていることが書かれていて、毎週変わるのだそうです。
その横にはアメリカの国旗と、ハワイの州旗。毎朝子どもたちは手を胸にあて、この旗に向かって『アメリカへの忠誠』を誓う決まり文句を暗唱します。
アメリカの小学校に通ったことがある人だったら、誰もがみんなこの忠誠フレーズを暗唱できる、というから、びっくり。

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1年生になると、キンダーとは違い、たくさんの言葉を習うようになります。少しずつ楽しく覚えて行くための『WORD WALL(言葉の壁)』。毎日習った言葉が追加されていきます。

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自分の部屋に趣味のコレクションを並べるように、教室に先生のコレクションが置いてあることもしばしばです。
マナの先生は、このお風呂に浮かべるアヒルが大好きで、教室にはたくさんのアヒルが並んでいました。笑
先生の趣味が分かるのも、親としてはなかなか面白く、親近感がわくものですよね。

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『Be a Bucket Filler not a Bucket Dipper』と書かれたポスター。
この言葉、学校ではよく使われる言葉なんですが、私自身ハワイに来て初めて知りました。
『Bucket Filler』を直訳すると、“バケツをいっぱいにする人”。
ここで言うバケツとは、自分の心のことで、あなたの心のバケツをいつも笑顔や幸せな気分で満たせる人になりなさい。そうすれば、他人にも笑顔と思いやりの心を分け与えることができるから、という意味の言葉です。

逆に『Bucket Dipper』というのは、“バケツの中に手を突っ込む人”。
自分のバケツを満たすことをせずに、他人のバケツに手を突っ込んで回るいわゆる“いじめっ子”の意味です。

要するに『思いやりをもとう。いじめはやめよう』という意味のポスターなんですね。
このBucket Fillerという言葉の“まずは自分の心を笑顔で満たそう。そこからあふれて来た笑顔と幸せを他人に分けてあげよう”という考え方が大好きで、この言葉を見るたびにニッコリ微笑んでしまいます。

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このポスターは、おそらくどの学年の教室にも掲げられているもの。

①なぜ?と思ったら → ②仮説を立てて → ③その仮説が正しいかどうかのテストをしてみて → ④テストの結果を良く観察して → ⑤結論へ導く。

思考するステップの基礎を表したものです。
こちらの学校では幼稚園の頃から、こうした論理的な思考のもと、自分の考えをクラスの前で発表するということを毎日のようにやります。
最初の頃は、発表することが大嫌いだった人見知りのマナも、今では、大人顔負けの理論でしっかり自分の考えを組み立てることができるようになりました。

冒頭で書いた、大統領選について堂々と議論できる能力も、こうした教育の賜物なのでしょうね。

とにかく個性を大事にのびのびとしっかり育ててくれるこちらの教育。
我が子にはこの素晴らしい環境の中で、のびのびニコニコしっかりと育っていってほしいものです。
ちょっとのびのびしすぎな気もするが・・・。
ま、いっか。笑

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次回は、ハワイのハロウィンをレポートします♪
お楽しみに〜! 

Mahalo♪

長澤 あつこ(ながさわ・あつこ)

アロハ・ブランディング プロデューサー、ライター。ハワイ在住5年。セイタ♂・マナ♀・アイ♀3人の育児奮闘中。2013年「+1(plus one)のアロハを世界中のママへ」をコンセプトにMama’s Hawaiiを立ち上げ、ハワイのママの等身大の日常を日々配信中。趣味は波乗りと、家事をすべて放棄して子供たちとビーチに夕陽を見に行くこと。

https://www.facebook.com/mamashawaii/