働くママのウェブマガジン

Column オ イッチ ニー

0・1・2 歳向け夏の急な高熱は冷やす?温める? 押さえておきたいホームケア

2016.08.17

40度でも慌てないで! 夏の急な高熱対処法

夏は小さな子どもがかかりやすい感染症が増える時期。

診察が終わった時間帯に急に熱があがって40度近くにまでなると慌てますが、「高熱が出るのは体に侵入した細菌やウイルスを退治しようとする正しい反応なので心配いりません。熱のあがりかけは温めて、こまめに水分をあげるように気をつけて。苦しそうにしているとママもつらくなりますが、ひと晩様子を見守り、翌日には受診を」と言うのは、「ニコこどもクリニック」(二子玉川駅)院長の中澤裕美子先生。

熱の経過にあわせたホームケアのポイントを教えていただきました。

熱の出る感染症(症状)にはこんなものがあります

・ヘルパンギーナ(口内に水疱)
・プール熱(扁桃炎・結膜炎)
・手足口病(手足口に水疱)
・溶連菌感染症(喉の痛み)
・マイコプラズマ(咳)etc

発熱の経過とともに注意したいこと

day1

【1日め】

こんなときは救急で!

脳に後遺症が出る脳炎や髄膜炎は、高熱が原因で起きるのではなく、熱はあくまでも症状のひとつ。下記のように熱による不機嫌とは明らかに違う様子を感じたら時間外でもすぐ受診を。また、おしっこが出ないなどの脱水症状や3カ月未満での高熱も救急で。
・異常なほど興奮している 
・意味不明のうわごとを言う
・ママと視線が合わない
・けいれんを起こした

冷やすor 温める?

急な高熱ではシバリング(震え)がおきて、けいれんと間違えることも。ちゃんと意識があれば、寒さによるものなので1枚大目に着せて安静に。このときは冷感ジェルなどで冷やすのはNG。熱があがりきったら、わきの下、首まわり、足の付け根などリンパが流れているところを冷やすとラクになることも。

水分は?

具合が悪いとき、一度にたくさん飲むと吐くこともあるので、少量をこまめにあげましょう。普通の水分ではほとんどが尿になるので、水分と塩分がうまく体に取り込める経口補水液(OS-1など)がおすすめ。いつも飲んでいる好きなジュース(胃腸炎のときはだめ)なども取り混ぜてあげると安らぐはず。

解熱剤は?

以前に小児科で処方された解熱剤が手元にあるなら、38.5度以上の熱でつらそうなときは使ってかまいません。ただし、シロップは劣化しやすいので、粉薬か冷蔵保存していた座薬に限ります。解熱剤は病気を治す薬ではなく、つらい症状を緩和するもの。高熱でも機嫌がいいなら使う必要はありません。

day2

【2~3日め】

お風呂は?

40度近い高熱があっても期限がよければお風呂に入れてあげましょう。大量の汗を荒井流すと気分もすっきりします。熱い体がさらに温かくなると、あせもやかゆみが出やすくなるので温度は少しぬるめに。もちろん、髪の毛も洗ってOK。

再発熱!

熱は徐々に下がっていき、朝は低めで夜に少しあがるのが一般的な経過。いったん下がりかけてまた高熱が続く場合は、新たな感染症のことも。夏風邪は咽頭を中心にしたものが多く、鼻水が残っているとより深い部位に細菌が入って再発熱の原因に。こまめに鼻をかませたり、吸引するように注意。

day4

【4日めごろ】

食事は?

高熱のあるうちは食欲が出ないけれど、もともと元気な子は水分さえとっていれば問題ありません。食事はすきなものをあげてかまいませんが、喉を痛がるときはよく煮たうどんやおじやなど、喉ごしのいいものを。パンは喉の刺激になることもあるので様子を見て、水分に浸すなどの工夫を。

病院保育を利用するときは

仕事を休めないときは”病院保育”に頼ることもあるはず。病院に併設の保育室では、朝、診断を受けてから預けるのが一般的で、前日の様子やほかに飲んでいる薬の有無などを伝える必要があります。パパや祖父母が連れて行く場合も、ちゃんと答えられるようにメモに書くなどして託しておくとスムーズ。

[教えてくれた人] 中澤裕美子先生
国立成育医療研究センターを経て、「ニコこどもクリニック」(二子玉川駅)院長。病児保育室「ニコのおうち」も併設。8歳、6歳、3歳の3 児のママ。
 イラスト〇熊本奈津子 編集・文◯石毛幸子
(Hanakoママ42号より)