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Column コミックエッセイ

カツヤマケイコの絵日記たまには「お母ちゃん」を独り占めさせてやりたくて

2016.11.28
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子ども達とのおでかけといえば、だいたい「柊太と私」「京香&駒子と私」、「柊太&京香&駒子と私」という組み合わせが多い。

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しばらく京香と2人でおでかけしていないということもあり、友達と約束していた花園神社の酉の市に京香だけを誘うことに。

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駒子が生まれてからというもの、いつも「お姉ちゃん」役がつきまとう京香。

手をつなぐのも、抱っこをするのも、食事の際に隣に座るのも、妹の駒子に譲るのが当たり前となっている。

私も京香と同じ三人兄弟の真ん中。

リーダーになれるでなし、甘えられるでなし、なかなかつらい中間管理職的立場なのはよくわかる。

なので、たまには「お母ちゃん」を独り占めさせてやろうと思ったのだ。

当日抜け駆けのように2人で出かけると、駒子の後ろ髪を引く力が尋常じゃないので、前の晩から何度も言って聞かせることにした。

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最初は「こばちゃんもいぐ~!!(駒ちゃんも行く)」と泣いて暴れていた駒子だが、何度か言い聞かせるうちに急に得心したようで態度を変えた。

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そんな訳で大手を振って京香と出かけました。

一人だけ連れて行ってもらえることが嬉しいのか、いつもよりテンションが高い京香。

その様子がとても愛おしい。たまにはこうして特別扱いをしてやらねば、と思う。

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酉の市での待ち合わせが13時だったので、その前に映画を一本観ることに。

子どもがあまりいなさそうな映画は、なるべく最後列を取るようにしている。

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『この世界の片隅に』はまだ6歳には理解できなかったようで、キョトンとしていたが、泣いている私やまわりの様子を機敏に感じ取りエンドロールでは嘘泣きをしておった…。

いや、涙出てないよ。松田聖子かよ。

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いや~泣けたね。しかし一番泣いたのは映画館を出てからでした。

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と気づいた瞬間、節子が燃やされて蛍のような火がたくさん浮かぶシーンを思い出し、歩きながら号泣。

涙の量でいえば『火垂るの墓』には勝てないが、『火垂るの墓』は絶望しかなかったけど『この世界の片隅に』は希望があり、そこがとても尊く、人間讃歌溢れる作品です。

小学生なら理解できるかな? みなさんも親子でぜひ!

(ハナコママ編集長も親子で観たってコラムに書いてましたね!)

その後友達と合流。酉の市で約束をしていたバナナチョコと綿菓子を買い皆でご飯。(というか昼飲み会)

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ここで柊太だったら「早く帰ろう」だの「飽きた」だの、ウルサいところだが、その点、京香はおとなしく、お父ちゃんに買ってもらった自慢のカメラで飲み会の様子を撮ったりしていた。

そして帰りは途中下車して阿佐ヶ谷の銭湯へ。

この銭湯は「浴育」を推進しているイラストレーター友達のカワハラユキコのホームグラウンド銭湯なのだ。(「浴育」については次回!)

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阿佐ヶ谷『玉の湯』

2人で熱いお風呂と水風呂をいったりきたり。

一日の埃と疲れを湯船でとって、少し髪の毛が濡れた状態で家路につきました。

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なんだかんだで私の行きたいところに付き合わせるだけのお出かけになってしまったのが反省点だが、夜には兄妹に聞こえないように耳元で「また2人でお出かけしようね」と言ってくれた。

次回はもっと京香に寄せたお出かけをしようと思う。

カツヤマケイコ

阪急百貨店に5年勤務ののち、フリーのイラストレーターに。主に女性誌や実用書などで活躍。現在8歳(男)5歳(女)1歳(女)の3人の母親。飲み会が大好きだが、子どもが生まれてからは子どもをアテに家呑みの毎日…。主な著書に『ごんたイズムシリーズ『女2人の東京ワイルド酒場ツアー★』『まるごとわかる保育園』などがある。