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Column 子育ての悩みにプロがアドバイス

ママのためのカウンセリングルーム・4言って聞かせてもダメ。食事を残す子どもの「食欲」を育てる方法

2016.11.02

子育てのこと、夫婦のこと、仕事の両立のこと。読者のお悩みにプロがお答えします。

ママのお悩みにプロがお答えする、Hanakoママの「カウンセリングーム」。日々、たくさんの声が編集部に届いています。

子育てしていると、発達のことや、しつけのことなど、「これで大丈夫かな?」「あのときどうしたらよかったんだろう?」ともやもやとしてしまうこと、ありますよね。

そして、同じような思いを抱えているママもきっといるはず。

さて、今回ご紹介するのは、食事についてのお悩みです。


食べない息子。体重もほかの子どもより少ないようで心配です

食事に関することです。もうすぐ3歳になる息子は食が細く、好き嫌いはないのですが、量を食べません。

保育園での給食は食べ終わるのがいつもいちばん最後で、常に3分の1程度残しているようです。家でも同様で、完食することはほとんどありません。

好きなものでも少量で終わってしまいます。食べること自体にあまり興味がないのか、キャラクターに見立てたりしても、喜んだわりに手をつけないのです。

今息子の体重は11キロで、同じ月齢の子のママさん達に聞いてみると、13キロ~15キロ程ということで体重も少ないように感じます。もう少し食に興味を示して欲しいのですが……。

夕食は仕事の後帰宅してから用意するため、簡単な料理になってしまいがちです。そこも変えたほうがよいのでしょうか。

何か良い方法があれば教えていただきたいです。

子ども:男児(2歳9ヶ月) ママのペンネーム:acoさん(36歳)

……子どもが食事を残すと、心配になりますよね。成長にかかわることだから、「そういう性格だから」とそのままにできずに焦ってしまいそうです。

どんなふうに対応したらよいのか、子育てアドバイザーの河西景翔さんにうかがいました。

食に対する「欲」を出すためには、「自信」をつけさせること

pea child hand kid green organic five pieces

食べることの大切さというのは、5歳児にもなれば、「野菜もお肉もご飯も沢山食べなければ大きくならない」と説明して伝えることができるのですが、3歳前後のお子さんに、「〇〇を食べれば大きくなる」という話をしても、どこまで理解できているかわからないし、無理に食べさせることで、さらに食事嫌いになられるのも心配。子どもと食のかかわりは、本当に難しい問題です。

私が2歳児の担任をしていた時にも、Y君という男の子がいました。

好き嫌いはないのですが食が細く、本人も給食の時間が苦痛だったようで、目の前に並んだ食事を前にいつも悲しそうな顔をしていました。

私たちの考えでは、給食は、「楽しい時間」のはず。しかし、食に対する「欲」がない子からしたら、給食は楽しい時間とはなりません。

では、どうしたら意欲が出るようになるのか? それは、子どもが食事を完食できる回数を増やし、完食したらそのつど褒めて「自信」をもたせていけばいいのです。

自信というのは、「欲」をもたせる大切な要素です。では、実際に完食させるにはどうしたらいいのか? それは、とても簡単なことで、食事を配る前にそのお子さんが食べられる量まで調整して、食べきれるように大人が工夫すればいいのです。完食が続いてきたら、少しずつ食事の量を増やしていき、ようすを見ていく。この方法で、2年かかりましたが、Y君は皆と同じ量の給食を食べられるまで成長をしました。

収穫した喜びから、食欲を育てる方法も

また、別の方法なのですが、家庭菜園もおすすめです。

「収穫した喜びから、食に対しての意欲を持たせることができる」ということがあります。不思議なことに、野菜が嫌いなお子さんも、自ら種を蒔いて、水をやり収穫した野菜は、嫌がらずに食べられる事があります。これは、手塩にかけて育てた「愛情」が、苦手意識をなくしたのでしょうね。

比較的栽培しやすい野菜をお子さんと育てて、収穫し、一緒に調理をする。そこから「食欲」を育てるのも良いかもしれません。

栽培が難しければ、調理だけでも一緒にしてみてはいかがでしょうか? ラップの上に白米をのせて、好きなふりかけや具材をのせて、握るのはお子さんにやってもらう。こんな簡単なことでも、子どもは「自分が作ったんだ!」という思いから、食に対しての意欲が生まれます。前日の夜に一緒におにぎりを作ってから寝たら、翌朝「自分のおにぎりを食べなきゃ!」と朝食を食べるようになった、という話も聞いたことがあります。自分が作ったもの、という意識は、食欲を高めるいいきっかけになると思います。

acoさんの夕食が簡単になっていることが、食べない原因、と心配されているかもしれませんが、そこは気にされなくてよいと思います。無理に時間をかけて作っても、子どもが食べてくれないと、さらにお母さんが悲しくなってしまいそうです。食事の内容よりも、お母さんがニコニコしているほうが、お子さんの食べたい気持ちを育てることになると思います。

体重のこともお悩み、とありましたが、3歳前後の体重は、身長や季節の変わり目などで、食欲が減退することにも左右されます。同じような悩みをよく耳にするのですが、幼児クラスになると活動量も増え、身体も体重も安定して成長していきますので、安心してくださいね。

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河西景翔(かわにし けいと)さん・子育てアドバイザー
小学生の頃から保育士を目指し、中学から保育園でのボランティア活動を通して、日本音楽学校に入学し、保育士・幼稚園の資格を取得。平成14~26年まで、保育士・幼稚園教諭として現場で働く。
現在は、セミナーを開催したり、ウェブマガジン・ブログを通し、子育てに悩むママに向けて、子育てに関する情報を発信。「子育て中のママと、共に悩みながら最良の道を切り開く」を念頭において、日々奮闘中。
http://s.ameblo.jp/chloe69/

……食事の量を減らして完食させる。シンプルだけど、これならすぐにできそうですね。菜園やお手伝いなどで、食事作りに参加させるのも子どもは楽しんでくれるかもしれません。

子育てのこと、夫婦のこと、仕事の両立のこと。悩んだり、迷ったりしたときは、ぜひ「Hanakoママ 働くママのカウンセリングルーム」に声をお寄せください!

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