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子どもと読む絵本ぱたんと閉じて「おやすみなさい」を言える、穏やかな絵本

2016.10.25

こんにちは、ハナコママのmama’s STORY 担当の宮本です。こちらのページでは、自分が読んでみて気になった絵本や、読み聞かせて子どもに好評だった作品をご紹介していきます。

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『おうさまのおひっこし』は、画家の牡丹靖佳(ぼたんやすよし)さんの絵本。

細かく描きこまれた絵は、ヨーロッパの小さな美術館に飾られているような(勝手なイメージですが)クラシックな雰囲気。最初は、海外の作品かなと思いました。

こういう美術品のような絵本は、大人向けでは?と思われがちですが、内容はやさしいおとぎ話です。

登場するのは、心やさしい恥ずかしがり屋の王さまと、気のいい、あわてんぼうの6人の家来たち。お互いを思いやる気持ちが強いのですが、勘違いも多い。

最初に、家来たちに大きくて眠りやすいベッドを与えたい、と思った王さまが、大きいベッドを、と命令したところ、家来たちは王さまが寝るベッドなら大きくて立派なものを、と勘違いして、見たことないほど巨大なベッドを作ってしまいます。

ベッドが置ける部屋がないからと、王さまたちは新しい城へ引っ越すことに。

家具やら食器やらをガラガラと荷台に積んで引っ越しの行列が進み、行く先々で、王さまは困っている人を見つけては助けようとします。家来にそれを命じるのですが、いつも勘違いして話が大きくなる。

その結果、なぜか王さまの持ち物がどんどん少なくなっていくのですが、王さまは「みんなが喜んでいるなら、ま、いっか」というスタンス。最後も「ああ、よかった」という穏やかで安心した気持ちで終わります。めでたしめでたし。

そのままぱたんと絵本を閉じて「おやすみなさい」と終わる「読み聞かせの理想」のような流れが、こんなに似合う本もなかなかないと思います。王さまや家来たちと一緒にいい夢が見れそう。現実に読み聞かせたときには、結局私のほうが先に寝落ちしてしまいましたが。


『おうさまのおひっこし』
作・牡丹靖佳
福音館書店 1400円(税別)

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