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中学・高校受験エッセイそこまでして子どもに中学受験をさせるのはなぜ?【新連載・我が家3児の受験事情】

2017.01.11

新連載がスタートします!

新しい年を迎え、Hanakoママwebでは、新しい連載が続々スタートします。

第一弾は、3人のお子さんの中学・高校受験を経験したライター、佐貫香子さんの受験エッセイ。

ウチの子まだまだ小さいし、中学受験なんて、先のことすぎて考えられない!? そうですよね、でも、そのときは案外すぐにやってくるのかもしれません。


わが家の3児の中学・高校受験、明と暗

明けましておめでとうございます! 

この季節、新しい気持ちでなんとなくウキウキしますよね。と同時に思い出すのがわが家の子どもたちの中学受験。もう10年も前の話ですが、未だに思い出すと胸がぞわぞわしてしまいます。

Hanakoママ読者のみなさんは、中学受験なんてまだまだ先、と思うかもしれませんが、もし中学受験をさせるなら、塾通いは今や小3の終わりから。案外あっという間にその時はやってきます。

中学入試の始まりは1月中旬から下旬にかけて。千葉、埼玉、神奈川など、都内以外の学校の入試がスタートします。この時期早朝の電車に乗ると、いかにもといった緊張した面持ちの親子(ほとんどが母と子の組合せ)に出会うこと多し。「がんばって」と心の中でエールを送らずにはいられません!

子どもに中学受験をさせるのはなぜなの?

中学受験の大本命といえば昔も今も変わらず2月1日。

1月に受験する人は、本命に向けての“お試し受験”あるいは言葉は悪いですが“すべり止め”ととらえている人が多いです。とはいえ、その合否がメンタルに与える影響は大きい。合格すれば余裕を持って2月1日を迎えられるだろうし、逆の場合、「後がない」と追い込まれた状態で試験に臨まなければなりません。あるいは合格したことで緊張の糸が切れ、2月1日を迎える前に力尽きてしまうお子さんもいます。中学受験は、わずか12歳の子どもにとって大きすぎるプレッシャーなのです。

そこで、素朴な疑問。そこまでして子どもに中学受験をさせるのはなぜなの? それほどの価値があるの? だとしたらその価値って何?

わかります、その気持ち。

私も子どもが保育園児だった頃、私立中学なんて考えてもいませんでした。

当時の会社の先輩(男性)が、お子さんが中学受験に合格したと浮かれて話すのを冷やかな目で見ていたくらいですから。

でもその先輩から、私立中学の教育がいかにすばらしいか、中学受験を乗り越えたことでどれほど親子のきずなが深まったかを聞かされ、しかも先輩の同期もみんな中学受験をさせていると聞いて、「もしかして、そういう選択もありなのかも」という気持ちに。

また、仕事がら学校取材をすることも多く、公立校と私立校の教育内容の差を見るにつけ、「もしかして公立校に通わせていたら自力で大学進学なんて無理かも」「大学に行かせるために塾に入れたら、結局私学と同じくらいお金がかかってしまうかも」「だったら私学に入れたほうがお得なのかも!?」と思うようになっていったのです。

結果的にわが家の3人の子どもたちは、一番上の長女はミッション系の私立中高一貫女子校に。2番目の長男は、共学の私立中高一貫校に入ったものの中2で退学。公立中学に転校し、再度受験して公立の高校へ。長男の失敗に懲りた私、末っ子の次男は好きにさせておいたら自分でちゃんと勉強して、公立中学から、そこそこハイレベルの公立高校に入ってくれました。

家族みんなを巻き込んだ、あの怒涛のような数年間

中学受験で大変な思いをするのは、夜遅くまで塾に通い、合格を勝ち取る子ども。

だけど親も楽ではありません。

「中学受験は親の受験」とも言われるとおり、子どもをやる気にさせるのも、情報を集めてよりよい志望校を選ばせるのも、すべて親がかり。塾弁(塾で食べる夕食)を作ったり、車で送迎したり、もちろん塾の費用を工面したり、親も必死です。下の子がいる場合、1人で留守番をさせるわけにはいかないので、塾の送迎時には車に同乗させます。ときには夕食を車の中で食べさせることもありました。

最近仕事で、中学受験を経験したママたち数人に取材をしたのですが、ママたちはみんな「家族みんなを巻き込んだ、あの怒涛のような数年間は何だったのかしら」と口を揃えます。その大変さは私の時代とあまり変わっていないようす。

しかし、辛かったというよりは「親子ともども成長できた」「子どもの意外な強さに驚かされた」「今があるのは中学受験を乗り越えた自信のおかげ」など、肯定的な声が多かったのが印象的でした。

これから、私自身の子どもの受験、取材を通じて知った受験について、少し振り返ってみようと思います。

佐貫香子
ライター。3児の母。1人目(長女)は私立中高一貫校~私立大学へ。2人目(長男)は、私立中高一貫校を中退、公立中学に転校~公立高校~専門学校へ。3人目(次男)は、公立中学~公立高校に在学中。おとなしく優等生の長女、荒れ放題の自由人の長男、バランス型の次男を育てた経験から「教育に正解なし」を実感する今日この頃。