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子どもと読む絵本ふたりだけに通じる、秘密のサイン

2017.02.05

こんにちは。ハナコママのmama’s STORY 担当の宮本です。このコーナーでは、自分が読んでみて気になった絵本や、読み聞かせて子どもに好評だった作品をご紹介していきます。

今回ご紹介するのは『だいすきのしるし』。

絵本のタイトルにもなっている「だいすきのしるし」というのは、ママと主人公の女の子の間の秘密のメッセージ。手をぎゅっぎゅっと握ることが「すき」のサインです。

主人公の女の子は、楽しみにしていた幼稚園の発表会の朝、急に弟が熱を出してしまい、ママからステージを見に行けないかもと告げられます。

突然のショッキングなできごと。でも、泣いたりすることもなく、登園してほかの子どもたちがママと一緒に衣装に着替えてウキウキしているなか、彼女はひとり、壁際にぽつんと立っている。

下級生のステージが終わって、いよいよ自分の出番。

やっぱりママは来ないんだ、とステージの上でポロリと涙が……。うーん、こういう「がまんして、がまんして、泣いちゃうシーン」は、それだけで泣けてきます。

そのあとの展開は絵本を見ていただくとして、最後にママと女の子は「だいすきのしるし」で気持ちを確認します。

絵を担当しているのは岡田千晶さん。岡田さんの描く子どもの表情がリアルで大好きなのですが、特に、笑顔よりも、不安そうな表情や、口をきゅっと閉じた真剣な顔つきに、たまらなく心惹かれます。

この絵本を読んで、子どもとの間に、なにか「すき」を伝えるしるしを作っておくのは、絶対にいい!と思いました。言葉に出さずに、しかも相手にだけ伝えられる、というところが、秘密めいていて、子ども心にもぐっとくるんじゃないでしょうか。

我が家でも、絵本のしるしをちょっとアレンジして使うことにしました。登園でお別れするとき、叱りつけて嫌なムードになったときなど、どちらかがこの「しるし」をすると、気持ちがなごみます。これはとてもいいです。でも、イライラがマックスのときは、「やめて!」と手を振り払われてしまう。「しるし」の拒絶は、かなり切ない気持ちになります。


『だいすきのしるし』
さく・あらいえつこ え・おかだちあき
岩崎書店 1300円

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編集・文〇宮本博美