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インテリア特集 その5「そろそろ子ども部屋を」と思ったときに、決めておきたいこと

2016.01.02

特集「子ども部屋のつくりかた。」その5

おけいこの宿題や自主学習。ちょっとお勉強を始めたお子さんもいるかもしれません。小学校へ向けて、子ども部屋をそろそろ……と考え始めたときに知りたいアレコレを、教えてもらいました。

子ども部屋って、いつ用意したらいいの?

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小学校へ向けて、子ども部屋の用意を……と思っている方もいらっしゃるでしょう。でも、「子ども部屋」=「勉強部屋」という概念は、日本独自のものだということをご存じですか? 1960年代に世界で初めて「学習専用机」が日本で誕生し、そこから子ども部屋で勉強をするライフスタイルが定着しました。

しかし、子ども部屋を「勉強部屋」として使うと、二つのデメリットがあることわかってきました。一つ目は「静かな環境でないと、集中できない」、二つ目は「勉強を行うモチベーションを下げさせてしまう」ということです。

まず、一つ目。静かな環境に慣れすぎることにより、「ほかの人がいる場では気が散る、イライラする、頭が真っ白になる」という子どもが増えました。受験会場などでは、普段の実力が発揮できないというケースも。暗記型中心の学習ではなくなった今、静かな環境で集中して勉強に取り組むスタイルだけではないことも理解したいですね。

そして二つ目。小学生にあがる頃、学習机を子ども部屋へ用意する家庭も多いでしょう。「わー、机が来た‼」とはしゃぐ子を見て、親は「学校が始まったら、机で勉強するのが楽しみなのね」と思うかも。しかし本来、子供は誰もいないところで一人きりで行う行為が好きではありません。でも親は、「机を買ったんだから部屋で勉強しなさい」と言ってしまいがち。多くの子供は、悲しい顔をしたり、「いやだ~」と泣いてしまったり。それを見た親は「この子は勉強が嫌いなのかな?」とさらに勘違いしてしまうのです。子供の本音は「勉強=部屋で一人きりでやる行為=いやだ」なのです。勉強部屋で一人きりで勉強をさせようとすることは、子どもの勉強に対するモチベーションを下げる大きな原因になってしまうかもしれません。

子ども部屋は勉強部屋ではない、ということを念頭に

もともと「子ども部屋」という概念はアメリカから導入されましたが、本来アメリカでは、「子ども部屋=勉強部屋」ではなく、「整理整頓やインテリアの構築など、自分のスペースを自立して扱えるようになるための部屋」という位置づけ。コミュニケーションを大切にするお国柄ですので、基本的に勉強はリビングやダイニング、家族みんなで集まって作業などができるワークスペースで行います。個室を与える際にも、「寝るとき以外は、リビングなどに集う」などのルールが徹底されているそう。

子育ては住環境と大きく関わっています。まずはご家族で、子ども部屋をどのように作っていってあげるかを話し合ってみませんか。

[教えてくれた人] 八納啓創さん
「幸せを育む家造り」がモットーの一級建築士。家族心理カウンセラーの妻とともに、子どもの住環境のあり方や、各家族に合ったプランニングを通して家づくりに取り組む。著書『わが子を天才に育てる家』(PHP研究所)など。
 編集・文◯藤沢あかり
(Hanakoママ33号より)

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