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藤田あみいの「懺悔日記」・7どーでもいい細かいことがいちいち気になってしまう【懺悔日記・7】

2017.02.24

妊娠出産を経て、深刻な産後うつに。
三年の月日をかけてようやく母親になった、わたしの懺悔の日記。

この連載は……

出産後、ある時期から深刻な産後うつ状態になったイラストレーター・藤田あみいさんが、3年間にわたる気持ちの揺れを克明に綴った日々の記録「懺悔日記」。その内容を、少しずつ公開していきます。


第7回・実家は楽園

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2014年3月22日 

北海道に帰ってきた。

羽田までがまず一苦労だった。電車で泣いたらどうしようと思ってたが、普通に泣いた。公共の乗り物に乗る時はとても緊張する。しかし、割と乗客のみんながほがらかな顔をしてくださったので、助かった。

問題の飛行機。こちらもとても緊張したけど、偶然子供連れが多く、和やかなムードで移動できた。子連れの人は飛行機で後ろのほうを陣取ると良いらしい、との事前情報があったので、後ろのほうの席を予約していたが、確かに、子供連れだらけで、泣いたらすぐに立ち上がって、トイレ前のスペースであやしたりできるので、なるほどこれは便利だと感心した。

釧路に今時期行く人は珍しいのか、1席荷物置きとしてつかえたのでとてもラッキーだった。夫ののっぴが快く帰省を許してくれて本当にありがたい。一月ほど、地元でゆっくりしようと思う。

2014年3月30日 

釧路に帰ってきてしばらくたつが、実家の楽園ぶりに、東京に帰りたくない気持ちが強まる毎日だ。ほぼ家でゴロゴロしている。ゴロゴロしていても、てーたんのお世話はしっかりと重労働であるのだが、家に人がこうも多いと謎の余裕が生まれることに気付く。

私の母の育児日記を見つけた。私のように苦しんだり悩んだりしながら、一生懸命初めての子育てをしていたのだと知って、元気をもらった。

てーたん、寝起きに手をぶんぶん振る。なんなんだろうこれは? 大丈夫なのか? どーでもいい細かいことがいちいち気になってしまう。

それにしてもいつのまにやら完全母乳になってしまい、哺乳瓶から飲まなくなっている。夏までにどうにかお乳以外の方法で水分を取れるようにしなくては。

あさってから消費税が8%になるらしい。どうなるんだ。

2014年4月4日

手首が痛い。もう抱っこできない~と思うが、しないわけにはいかない。苦しいところだ。

寝起きは特に痛い。なぜ? なぜなのか? 痛み止めの注射というのがあるらしいのだが、母乳をあげている限りは、薬の類はなるべく避けなければならない。シップを貼ろうと思うのだが、シップもあまりよよくないらしいとネットでみた。どうしたらいいんだ。

母がドラッグストアで手首用のサポーターみたいなのを買ってきてくれた。おお、これはなかなかいい感じ。

少しだけ手首の負荷が減ったように思う。手首を固定する形のサポーターだ。

てーたんはどれだけ泣いていても私が抱っこすれば必ず泣き止む。素晴らしい娘だ。ありがたやありがたや。

(次号に続く)

これまでの連載
第1回「私は生命を生み出してしまったのだと。ことの重大さに気づいた」
第2回「肉体的には限界だが、休むわけにはいくまい」
第3回「涙が出そう。すべての時間が赤ちゃんまみれ」
第4回「小さな腕に注射の管が刺さっている。私のバカ」
第5回「わからないことだらけで苦しい。どうして誰も傍にいてくれないの」
第6回「お腹の中でお星様になった子のこと」

藤田あみい

イラストレーター・デザイナー・エッセイスト。
「無印良品の家」のウェブサイトで「ぜんぶ無印良品で暮らしています~三鷹の家大使の住まいレポート~」を執筆中。
2016年に同タイトルの本を出版。現在韓国語・台湾語に訳され、幅広い層の人へ向けて発信を行っている。
趣味はショッピング。夫と娘が生き甲斐。

「懺悔日記」読者へのメッセージ

妊娠・出産を得て、わたしは強迫性障害という病気になってしまいました。
強迫性障害を簡単に言うと「潔癖性」というようなものがわかりやすいと思います。
私の場合は潔癖ではなく、「『娘に障害があるのでは』という強迫観念が浮かんでくる。」というのが症状です。
愛する子供を育てていて、一瞬でも「この子に何かあったら」と不安を感じる人は少なくないと思います。
このブログはそんな気持ちのドツボにはまってしまった私の懺悔の日記です。
「ありのままを受け入れる」そこに至ることが難しい人に向けて、少しでも気が軽くなればいいなと思い書き連ねています。
藤田あみい


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