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藤田あみいの「懺悔日記」・8最高過ぎる実家暮らし。東京に帰るのがとても不安だ【懺悔日記・8】

2017.02.28

妊娠出産を経て、深刻な産後うつに。
三年の月日をかけてようやく母親になった、わたしの懺悔の日記。

この連載は……

出産後、ある時期から深刻な産後うつ状態になったイラストレーター・藤田あみいさんが、3年間にわたる気持ちの揺れを克明に綴った日々の記録「懺悔日記」。その内容を、少しずつ公開していきます。


第8回・現実に戻るちょっと前

08

2014年4月18日 

いつの間にやらてーたんは4か月を迎えていた。よくしゃべる。謎の言葉を。

今日はベビーカーで初外出したが、お昼におそばを食べようとしたタイミングで奇跡的に寝てくれた。

奇跡…!奇跡の子としか思えない。なんてやさしさに溢れているの。

大好きなおそばを堪能することができて、幸せであった。

最近、眠るとき私のほうに体を寄せてくる。めちゃくちゃ可愛いのだが、どうしたらいいのか? 母の愛はちゃんと伝わっているのであろうか? この子のためにできることはなんなのだろうか?

それにしても実家暮らし最高すぎる。全自動でご飯が出てくる。最高すぎる。

2014年4月27日

帰省はあっという間だった。いよいよ明日東京に帰る日だ。

ひと月以上パパと離れていたので、きっとてーたんの成長にびっくりするだろう。

てーたんより一週間早く生まれたつむぎちゃんにも会えた。なんだかとても情緒の落ち着いた子だった。つむぎちゃんのママのちあきもすっかり母親業が板についていて、お互い歳をとったねなんて話し合って、今回の帰省ではたくさん遊ぶことができた。

いないいないばあで声をだして大笑いしたり、夜は朝6時までぶっ通しで寝てくれたり、てーたんの成長もめざましかった。もう生理的微笑ではない、本物の大爆笑だ。

絵本をとても気に入っていて読んであげると大喜びするように。言葉よりも先に笑うことを覚えるなんて、なんて可愛らしいの。あと声をだして遊んだり、手をみつめてみたり。一歳になるまでにゴリラのいるところに行くと、ものすごい免疫ができるとのことなので、動物園にも行った。

機嫌がいい日はお地蔵さんの日、機嫌が悪い日はお猿さんの日なんだよ、とおばあちゃんが教えてくれた。なるほど、みんなそういうものなんだな、と思えば、今日はお猿さんの日だったとか、自分で解釈して面白おかしく過ごすことができる。

それにしても、てーたんはすっかり哺乳瓶ではミルクを飲まなくなってしまった。

RSウィルスにかかったときに、ずっと母乳しかあげてなかったら、すっかり哺乳瓶の乳首を嫌がるようになってしまった。母乳で育てるというのは、荷物が少なくて良い点ではあるが、いざという時に人に預けることができないという状況が作り出された。うーん。

3ヶ月、4ヶ月にかけて、あまり昼寝をしてくれず、その点はちょっと大変だった。2時間頑張って20分しか昼寝しないときもあった。よく泣いていた。夜は寝てくれるようになったが、日中は結構これがきつい。肉体的にしんどいのは実は今なのかもしれない。

明日は再び飛行機だ。うまくいくかな…。

なんだかんだ人が多いのはすごく気が休まるんだなと改めて今回の帰省で思った。核家族は私、向いてないのかもしれないな。とても寂しくなる。

最近、鉄分が足りてないらしく、ムズムズ脚症候群で目がさめる。鉄分を取ろうと、そういったドリンク等飲むが改善せず。腱鞘炎もだいぶひどく、チョンとさわっただけで激痛が走る。しかし何度も書くが、てーたんを抱くのをやめるわけにはいかない。サポーターでだましだまし、なんとかやっている。ああ、明日東京に帰るのがとても不安だ。

(次号に続く)
これまでの連載
第1回「私は生命を生み出してしまったのだと。ことの重大さに気づいた」
第2回「肉体的には限界だが、休むわけにはいくまい」
第3回「涙が出そう。すべての時間が赤ちゃんまみれ」
第4回「小さな腕に注射の管が刺さっている。私のバカ」
第5回「わからないことだらけで苦しい。どうして誰も傍にいてくれないの」
第6回「お腹の中でお星様になった子のこと」
第7回「どーでもいい細かいことがいちいち気になってしまう」

藤田あみい

イラストレーター・デザイナー・エッセイスト。
「無印良品の家」のウェブサイトで「ぜんぶ無印良品で暮らしています~三鷹の家大使の住まいレポート~」を執筆中。
2016年に同タイトルの本を出版。現在韓国語・台湾語に訳され、幅広い層の人へ向けて発信を行っている。
趣味はショッピング。夫と娘が生き甲斐。

「懺悔日記」読者へのメッセージ

妊娠・出産を得て、わたしは強迫性障害という病気になってしまいました。
強迫性障害を簡単に言うと「潔癖性」というようなものがわかりやすいと思います。
私の場合は潔癖ではなく、「『娘に障害があるのでは』という強迫観念が浮かんでくる。」というのが症状です。
愛する子供を育てていて、一瞬でも「この子に何かあったら」と不安を感じる人は少なくないと思います。
このブログはそんな気持ちのドツボにはまってしまった私の懺悔の日記です。
「ありのままを受け入れる」そこに至ることが難しい人に向けて、少しでも気が軽くなればいいなと思い書き連ねています。
藤田あみい

「懺悔日記」連載一覧