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発表します☆ Hanakoママが選ぶ2015年の新刊絵本ベスト3

2015.12.31

2015年もたくさんの絵本が発売されました。

自分が幼い頃読んだものを子どもにも与えられるロングセラーの絵本には、安心感がありますが、新刊の絵本には、旬の作家さんの新鮮な感覚にドキドキしたり、大御所の先生の意外な作風に出会えたり、という、また別の魅力があります。

今年Hanakoママ編集部で話題になった新作絵本3冊を発表します!

1位◯『およげないさかな』 

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作・絵 せなけいこ(ポプラ社 1300円+税)

貼り絵で構成された、ユーモアたっぷりの赤ちゃん絵本をたくさん出している、せなけいこさん。『ねないこだれだ』や『いやだいやだ』など、Hanakoママのみなさんが子どものころから親しまれている絵本がたくさんあります。

せなさんの新作『およげないさかな』は、タイトルのとおり、およげないさかなのお話。たくさん生まれたさかなの子どもたちのなかで、泳げない子がいる、というのです。

泳げないさかなは水のなかを這って陸まで行き、同じく泳げない男の子に出会って意気投合。ふたりはその後、スイミングスクールに通う……という展開。「さかなもみんな泳げるわけじゃないんだなー」、「さかなと子どもが一緒にプールで泳ぐのか」、と大人が考えると不思議な設定ですが、困っているさかなの子を見ていると、つい応援したくなる気持ちはきっと大人もこどもも一緒。ちょっとシニカルな笑いが含まれているのも、せなけいこさんならでは。「ほら、さかなも頑張ったんだから、あなたもプールがんばりなさいよ」なーんてヤボなことを親に言わせない流れのストーリーが、カッコイイのです。

2位◯『たべもんどう』 

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作 鈴木のりたけ(ブロンズ新社刊 980円+税)

たべものたちから出されるお題に答えていく、というスタイルの絵本。早口言葉だったり、逆さ言葉だったり、探し絵遊びだったり。ページによって少しずつお題のジャンルが変わるので、子どもの年齢によってもハマるページが変わりそう。

鈴木のりたけさんの本は、細かく描き込まれたものが多いので、隅々までじっくり見るのが楽しみ。表紙にもなっているジャガイモおじさんのページなど、ところどころにダークなトーンの、ヨーロッパの昔の絵画のようなページがあって、どことなく怖い感じがするのもいいですね。数あるお題をクリアして、遊び尽くしたつもりでも最後のページにもう一回最初から遊べる仕掛けがついている。1冊で何度も何度も遊べる、という意味ではお得感すら感じます。

3位◯『ヨクネルとひな』

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文 LEE 絵 酒井駒子(ブロンズ新社 1500円+税)

ちいさな女の子、ひなちゃんのうちに子猫がやってきた、というお話。文を担当されているのは、これが絵本デビュー作になるというLEEさん。突然家にやってきたちいさないのちを、戸惑いながら見守る女の子。どちらも、か弱くて頼りないのですが、ある出来事からすこしずつお互いの距離を埋めていく、というストーリーを酒井駒子さんの描く絵が伝えます。存在だけでもかわいい子猫と女の子を酒井さんが描くとなると、デッサンのラインからもう超絶に愛らしくて、何度も何度も見返したくなる。ママの癒しにもなりそうな、優しい絵本です。

宮本 博美(みやもと・ひろみ)

ライター/エディター 子どもが生まれて絵本の面白さにハマり『Hanakoママ』では絵本ページを担当。毎号素敵な作家さんに出会えて心躍る日々。ひとり息子はこの春小学生に。最近の読み聞かせはもっぱら戦隊モノの大百科。これはもはや読み聞かせとは言えないのでは。でも写真のキャプションまでしっかり読みますよ!