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中学・高校受験エッセイ・6小学校で塾にかかる金額、公開します!【我が家3児の受験事情・6】

2017.03.22

この連載は……
3人のお子さんの中学受験・高校受験を経験した、ライターの佐貫香子さんによる受験エッセイ。受験生のママとして感じたことや、日々の取材を通して見えてきた受験事情を綴ります。

我が家3児の受験事情・6

気になる塾のお金。結局のところいくらかかるの!?

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ここまで私立中高一貫校の魅力をお伝えしてきました。入学するためには塾が不可欠というお話も。だけど、一番知りたいのは、やっぱりお金の話ですよね。

我が子が中学受験にチャレンジしたのは過去のことですが、お金について言えば「かかりました」のひと言に尽きます。

6年生は年間100万円がかかると覚悟して

でも、最初から「高い!」と思わせないところが怖いところ。

塾の最初の説明会で、1年にかかる費用をきちんと説明してくれたとは思うのですが、私が数字に弱いのと、あまり都合の悪いことは見ない、聞かない性格であることが災いし、「月々の授業料は、4科目で2万円ちょっと」ということだけインプット。なんだ、このくらいならなんとかなりそうじゃん、と思ったのでした。

ちゃんと資料を読めば、ほかに入塾料やテキスト代、テスト代がかかること、夏期講習、冬期講習、春季講習(期間講習)には別途お金がかかることはきちんと書かれていたのだと思います。でも、「先のことはそのときになってから考えればいいや、期間講習? いやだったら受けなくてもいいのだし」と思い、入塾を決めてしまったのです。

しかし、期間講習は「受けない」という選択肢はないということが後でわかりました。

というのも、塾ではこれらの講習も含めてトータルでカリキュラムを組んでいるので、受けなければ受験で合格を勝ち取る力はつかないから。これはおそらくどこの塾でも同じ仕組みだと思います。しかも、通常の授業料は月々2万なにがしが自動引き落としになっている上に、さらにこれらの受講料が引かれるので、夏冬春は銀行預金の残高がどっと減るという恐怖が待ち受けるわけです。

具体的な金額は、たとえば日能研では、小4・4科目の場合、1年間で約33万円、小5で約42万円。6年生では約51万円」(日能研のサイトより http://www.nichinoken.co.jp/guide/before/05.html)となっています(2017年2月)。このほか、夏季・冬季・春季の講習料金が別途かかります(サイトでは公開されておらず)。

実際に通わせているママに聞くと、小6の場合、これらの期間講習を合わせると100万を超えるとか。学年が上がるにつれて金額も上がることは他の塾も同じかと思うので、あらかじめ覚悟しておいたほうがいいでしょう。

受験料、入学金、入学後にかかるお金、入金のタイミングも考えて

塾の受講料だけでなく、ついでにお金の話をしてしまうと、いざ受験となったら、受験校に、「受験料」を支払わなければなりません。

1校だけ受験して1発合格なら、受験料は1校分でいいのですが、そんな強気な人はあまりいないと思います。たいていの人は、2、3校併願校(つまりは滑り止め)を受験します。1校あたり2~3万円とすると、それだけで10万円前後のお金がひらひらと飛んででいきます。

長女が通っていた塾では、併願作戦講座なるものを保護者向けに開催していて、1月に併願校をこれこれの併願校を受け、2月に本命を受験、もし合格できたら、無理かもと思っていたチャレンジ校も受けてみよう、など、「少しでも子どもをいい学校に」と願う母たちを煽る煽る。言いなりになっていたら、いったい何校受けることやら。

仮に併願校に合格したら、入学金を納めなければなりません。後で本命校に合格して、併願校には入学しないと決まったら、このお金は返してくれる場合が多いですが、返してくれない学校もあります。となると、併願校に納めた20~30万円の入学金はドブに捨てることに…。受験期の数カ月だけで数十万の貯金が一瞬にして消えてしまう。今思うとすごいことなのですが渦中にいると「これまでいくら使って、あと残っているのか」なんて考えている暇はありません。

受験直前には、お金が不足しないように、また入金締切に遅れないように(遅れたら入学取り消しになってしまう!)、受験校ごとの受験日、受験料の入金日、合格発表日、入学金の納入締切などを、一覧表にしていました。入学金は学校に持参しなければならなかったので、仕事の合間にその時間を作らなければならず、その時間のやりくりにも苦労した記憶が…。

入学が決まったら、すぐに入学納付金(授業料、入学金、施設費など)を納めなければなりません。東京都生活文化局の調べ(http://www.metro.tokyo.jp/INET/CHOUSA/2015/12/60pcg200.htm)によると、初年度の入学納付金の平均は約94万円! これ以外に制服代や体操服、鞄、靴などのお金もかかります。合計10万円くらいだったでしょうか。授業が始まるとすぐに電子辞書だのパソコンだのを買うようにと案内が来ます。その都度万札がごっそり消えていく…。

幸せな学校生活だったからお金はまあいいか

その後、長女は地方の私立大学に進学し、授業料やら仕送りやらで、さらにお金が出ていく日々が続きました。

子どもを中高大と私立に通わせた場合にかかるお金の合計は2000万円~といった数字をよく見ますが、私は怖いので、かかったお金を計算したことはありません(数字に弱いし…)。

とにかくかかった、とだけ記憶していますが、幸せな学校生活を送り、夢だった職業に就いて楽しく過ごしている長女の姿を見ると、まあいいか、という気持ち。先に「トータルでいくらかかるか」などと考えると、中学受験なんてできなかったのでは、と思います。


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第1回「そこまでして子どもに中学受験をさせるのはなぜ?」
第2回「中学受験を決心させた、私学のいいところ8つ」
第3回「中学受験をさせたい親が、まずしなくてはいけないこと」
第4回「子どもによって通わせる塾を変えた理由」
第5回「塾で「ありえない先生」に当たってしまったときのこと」
第6回「小学校で塾にかかる金額、公開します!」

佐貫香子

ライター。3児の母。1人目(長女)は私立中高一貫校~私立大学へ。2人目(長男)は、私立中高一貫校を中退、公立中学に転校~公立高校~専門学校へ。3人目(次男)は、公立中学~公立高校に在学中。おとなしく優等生の長女、荒れ放題の自由人の長男、バランス型の次男を育てた経験から「教育に正解なし」を実感する今日この頃。

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