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藤田あみいの「懺悔日記」・14会ったこともない人のことを想像して、私もがんばろっ!とはなれない【懺悔日記・14】

2017.03.21

妊娠出産を経て、深刻な産後うつに。
三年の月日をかけてようやく母親になった、わたしの懺悔の日記。

この連載は……

出産後、ある時期から深刻な産後うつ状態になったイラストレーター・藤田あみいさんが、娘のてーたんを育てながら3年間にわたる気持ちの揺れを克明に綴った日々の記録「懺悔日記」。その内容を、少しずつ公開していきます。


第14回・またもや実家に帰る

14

2014年7月22日 

空港まで夫ののっぴが送ってくれた。本当にありがたい。

飛行機は何度乗ってもドキドキするが、てーたんは離陸前にちょっと泣いて、その後すぐにおっぱいで寝てくれた。

途中で一度起きたけれども、またおっぱいで寝た。よかった。

実家はあいかわらず全自動でなんでもでてくる素晴らしい施設であり、あとやはり父と母の顔を見るとなにか肩の力が抜けるような思いになる。実家パワーはすごい。

今回もひと月ほどいる予定だ。長めの夏休み、ゆっくりすごそう。

2014年7月26日

父と母とてーたんと私で「霧フェス」という釧路のお祭りに行った。

出店などがたくさん出てとても楽しいお祭りなのだが、てーたんは終始ムスっとしていた。赤ちゃんにお祭りはまだ早いのだろうか……来年にはあれが欲しい、これが欲しいとせがんでくるのだろうか。

ベビーカーに乗せたまま、いろいろなところを見て歩いた。

てーたん、ずりばいがうまくなってきた。一人でうつぶせの状態からお座りの姿勢になることもできるようになってきた。

拍手を教えたらあっという間にできるようになって、びっくりした。離乳食は相変わらず食べず。

2014年8月6日

今日はてーたん8か月の日です。友人のちあきと娘のつむぎとまた遊びました。

釧路にいる間、ほとんどちあきと遊んでいたような気がする。カラオケにいって大きな声で歌っていたけど、つむぎもてーたんも母の膝の上で寝ていた。

よく寝れるな……と思う。大人もたまには楽しまなくてはね。

イオンにワクワクパークという穴場を発見。0歳児は無料! それはそれはワクワクするようなパークで、なおかつあまりにも田舎なので貸し切り状態なのだ。

まだちゃんと道具を使って遊べていないけれど、0歳児&その母には天国のようなスポットである。みんなに教えたいぐらいだ。

という訳であと二日で東京に帰る。釧路はとても涼しくて、夏でも長袖でいられるほどだが、また灼熱のあの東京に戻るのかと思うと憂鬱である。

なによりまたひとりぼっちに近い状態の生活だ。いや、もちろんてーたんはいるんだけどね。

妹のナタリーに言ったら「そんなお母さん、どんだけでもいるよ」と怒られた。そりゃあそうなんだけど、じゃあその人誰だよ……会わせてよ……って思ってしまった。

会ったこともない人のことを想像して私もがんばろっ☆とはなれないひねくれ者の私。育児向いてないのだろうか。

(次号に続く)

これまでの連載
第1回「私は生命を生み出してしまったのだと。ことの重大さに気づいた」
第2回「肉体的には限界だが、休むわけにはいくまい」
第3回「涙が出そう。すべての時間が赤ちゃんまみれ」
第4回「小さな腕に注射の管が刺さっている。私のバカ」
第5回「わからないことだらけで苦しい。どうして誰も傍にいてくれないの」
第6回「お腹の中でお星様になった子のこと」
第7回「どーでもいい細かいことがいちいち気になってしまう」
第8回「最高過ぎる実家暮らし。東京に帰るのがとても不安だ」
第9回「きっと、きっとどうにかなる。だってこんなに可愛いんだから」
第10回「汗疹がよくならない。もう何が正解なのやらわからない」
第11回「表現しがたいが、てーたんが回転するようになった」
第12回「離乳食はほとんど食べず、三角コーナー行き」
第13回「誰も言ってくれないけど、私、おつかれさま」

藤田あみい

イラストレーター・デザイナー・エッセイスト。
「無印良品の家」のウェブサイトで「ぜんぶ無印良品で暮らしています~三鷹の家大使の住まいレポート~」を執筆中。
2016年に同タイトルの本を出版。現在韓国語・台湾語に訳され、幅広い層の人へ向けて発信を行っている。
趣味はショッピング。夫と娘が生き甲斐。

「懺悔日記」読者へのメッセージ

妊娠・出産を得て、わたしは強迫性障害という病気になってしまいました。
強迫性障害を簡単に言うと「潔癖性」というようなものがわかりやすいと思います。
私の場合は潔癖ではなく、「『娘に障害があるのでは』という強迫観念が浮かんでくる。」というのが症状です。
愛する子供を育てていて、一瞬でも「この子に何かあったら」と不安を感じる人は少なくないと思います。
このブログはそんな気持ちのドツボにはまってしまった私の懺悔の日記です。
「ありのままを受け入れる」そこに至ることが難しい人に向けて、少しでも気が軽くなればいいなと思い書き連ねています。
藤田あみい

「懺悔日記」連載一覧