働くママのウェブマガジン

Mama子育てママを元気にするコラム&トピックス

中学・高校受験エッセイ・7どこの中学を受験? わが子に合うかどうかを決める、4つの重要ポイント【我が家3児の受験事情・7】

2017.04.05

この連載は……
3人のお子さんの中学受験・高校受験を経験した、ライターの佐貫香子さんによる受験エッセイ。受験生のママとして感じたことや、日々の取材を通して見えてきた受験事情を綴ります。

我が家3児の受験事情・7

中高の6年間を楽しく過ごすために! 子どもに最適な学校を選ぶには!?

7

学校選びはまず、親が下見をして絞り込む!

子どもに中学受験をさせると決め、塾も決まり、子どもが楽しく通いはじめたら、次にしなければならないのは「学校選び」。

子どもに合った学校を選ぶことが大原則ですが、相手は10歳そこそこの子ども。ある程度、親が絞った中から選ばせるのが現実的だと思います。

学校のホームページやパンフレットで建学の精神や学校の教育理念、学校行事など、一通り見て、ここはと思う学校があれば、実際に訪ねてみましょう。

「生徒たちがみんなお上品」「無邪気で明るい」「まじめそう」「体育会系っぽい」といった、その学校が醸し出す独特の雰囲気は、行ってみないとわかりません。

しかも、この「なんとなく〇〇な感じ」という印象が、「うちの子に合うかどうか」を決める重要ポイントだったりするのです。

受験直前の入試説明会は、出題傾向を知るチャンスも!

学校見学は、4年生から5年生のうちにしておくこと。6年生になると土日は授業や模擬試験で埋まっていて、案外時間がありません。

学校説明会だけでなく、文化祭や体育祭もたいてい見学可能です。

第1志望候補の学校は、1度ならず2度、3度訪ねるといいでしょう。1回ではわからないこともありますし、通えば通うほど愛着がわいてくるもの。

子どもも「この学校に行きたい!」という気持ちが高まって、勉強のモチベーションアップにもつながります。

スタンプカードを配って、学校見学のたびにスタンプを押してくれる学校もありますが、スタンプをたくさん集めたからといって、入試に有利ということはないので念のため。

学校見学会は、たいていの学校で1年に複数回行っていて、受験前には入試問題の傾向と対策をそっと教えてくれることもあるので見逃さないこと。

学校選びは何を決め手にすればいいの?

都内だけでも185校もある私立中高一貫校。何をポイントに選べばいいのでしょう。

1番は、子どもが通える距離かどうか、だと思います。

うちの場合、まず電車やバスのルートを調べ、ドア・ツー・ドアで1時間程度を目安に絞りました。6年間通うわけですから、通学そのものが苦痛になると厳しい。とくに運動部に入った場合は練習で下校が遅くなるので、あまり遠い学校だと帰ったら食べて寝るだけ。宿題どころではなくなってしまいます。

通学時間以外では、各家庭の価値観で決めればいいと思いますが、以下のようなことがポイントになるかと思います。

1)男子校・女子校 vs 共学
2)面倒見がいい学校 vs 自由な学校
3)文武両道 vs 進学重視
4)大学附属校 vs 中高まで

1)について。最近は少子化の影響もあって、生徒数を確保するために共学化する学校も増えていますが、男子校・女子校も根強い人気があります。

男子校・女子校の利点は、異性の目が気になる思春期という時期を、同性しかいない環境でのびのび過ごせること。同性同士ならではの連帯感も心地よいかもしれません。

でも、結局は子どもの好みで選ぶことになるかと思います。

2)は、子どものタイプによって親がある程度判断することかもしれません。

面倒見がいい学校とは、ていねいな指導や手厚い補習、小規模でアットホーム、手厚いケアなど、勉強面でも生活面でもしっかり子どもの面倒を見てくれる学校のこと。

自由な学校とは、生徒の自主性を尊重し、学校があまり細かな指導をしないこと。前者は中程度の偏差値の学校に、後者は比較的偏差値の高い難関校に多いようです。

自由な学校に進学した子の場合、「苦労して難関校に入ったのに学校が放任主義なので全然勉強しなくなって成績がガタ落ち…」ということはままあります。

反対に、面倒見のよい学校に入った子は、「入学時は低偏差値だったけど、きめ細かな指導のおかげで大学は難関校に進学できた」という場合も。

うちの子は、どっちのタイプのほうが伸びるか。親の判断が問われるところです。

3)は、部活をしっかりがんばりたい子にとっては案外大きなポイント。

もちろん私学なので「大学進学を目的とした教育」が大前提なのですが、勉強もがんばりつつ部活もがんばることを奨励しているのが文武両道の学校。

夕方遅くまでみっちり部活をして、更に勉強をしなければならないので子どもは大変ですが、周囲も同じようにがんばっている環境なので、案外がんばれるのが利点。

部活で得られる忍耐力や上下の人間関係なども魅力です。運動系は苦手、勉強が好き、大学でとにかく難関校を目指したいという子であれば、進学重視の学校が候補になるでしょう。

4)も、学校選びの重要ポイント。

大学附属校の場合、よほどひどい成績でなければ内部推薦で(つまりほぼ無試験)で附属の大学に進学できます。

ほぼ全員が附属大学に進学する学校と、2~5割の生徒が他大学に進学する学校があります。内部進学をする場合は、受験勉強をしなくていいためのびのびと学校生活を送れることが最大の利点。

反面、あまり勉強をしなくなってしまう可能性も。

また、内部推薦は、大学の学部を選べない場合もあります。「受験がなくてラクだから」だけで学校を選ぶと、自分のやりたいことと大学で学ぶことが一致しないということもあるので要注意です。

各学校の特徴を整理しておこう!

どこの私学もそれぞれに特徴があり、たくさん見ているうちに、「どの学校もよさそう!絞れない!」となってしまうもの。

見学の際には細かくメモを取ることをおすすめします。その時は「このくらい覚えられる」と思っても、案外あとで、「あれ?これはどこの学校のことだっけ」とわからなくなってしまうのです。

第一志望は、早く決めたほうが、勉強の方針も定まっていいのですが、「この子のレベルなら、この程度でいいや」とあまり早く決め過ぎるのも考えもの。

子どもの成績は、受験前の残り1、2カ月でぐっと伸びるとも言われます。本当に「この学校がこの子に合っている」という学校、本人も「絶対行きたい」という学校をじっくり探してほしいと思います。


こちらも読んで!
第1回「そこまでして子どもに中学受験をさせるのはなぜ?」
第2回「中学受験を決心させた、私学のいいところ8つ」
第3回「中学受験をさせたい親が、まずしなくてはいけないこと」
第4回「子どもによって通わせる塾を変えた理由」
第5回「塾で「ありえない先生」に当たってしまったときのこと」
第6回「小学校で塾にかかる金額、公開します!」

佐貫香子

ライター。3児の母。1人目(長女)は私立中高一貫校~私立大学へ。2人目(長男)は、私立中高一貫校を中退、公立中学に転校~公立高校~専門学校へ。3人目(次男)は、公立中学~公立高校に在学中。おとなしく優等生の長女、荒れ放題の自由人の長男、バランス型の次男を育てた経験から「教育に正解なし」を実感する今日この頃。

これまでの連載はこちらから