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つるのパパ会・2つるの剛士さんと駒崎弘樹さんが考える、待機児童解決の方法

2017.05.17

働くパパに会ってきた!【つるののパパ会】02

つるの剛士さんが、子育てや仕事をテーマに働くパパと対談する「つるののパパ会」。前回に引き続き、NPO法人フローレンス代表の駒崎弘樹さんとの対談をご紹介します。

今回のテーマは「保育園」。待機児童問題の解決に必要なこととは何なのでしょうか?

保育園は家庭間格差の緩和機関。義務教育にしてもいいくらい

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つるの:つるの:保育園ってつくればつくるほど、またその分、入園希望者が増えて、結局は待機児童が減らないということにはならないんですか?

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駒崎:待機児童の問題というのは実は簡単に解決できる話で、保育園を小学校の定員分つくればいいんです。小学校に入れずに困っている子どもはいません。就学前教育がそうじゃないというのは、本当はおかしいんです。

例えば、オランダでは4歳から義務教育が始まります。4歳、5歳でも家庭の貧富によって学力の格差がついてしまうから、就学前でも国が一律に教育を提供しなけばだめだ、というのがその理由です。

一方で、日本では「保育園は行かせたい人が行かせればいい」「働いていれば子どもを預けないと仕方ない」という議論をしています。すごく遅れています。

つるの:確かに。

駒崎:保育園を義務教育にしなければダメなくらいです。そうじゃないと、家庭の力で子どもの運命が決まってしまう。

つるのさんのご家庭のように、しっかり子育てできていればいいんですが、虐待などの不適切な子育てをしてしまっている家庭もあります。そんな環境が、5歳くらいまでに子どもの基礎的な心の能力を決定づけてしまいます。

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すると、小学校に入った時点で、ものすごい格差になってしまうんですね。しかもそれは、埋めるのがかなり困難な格差です。保育園や幼稚園に通うことで、家庭の悪影響を中和することができます。

つまり、保育園や幼稚園は格差緩和機関とも言えるんです。少なくても保育園にいる時間帯は、ちゃんとした養育を受けることができますから。

つるの:小学校の敷地に保育園をつくれるといいですよね。

駒崎:例えばそういうことです。政府や自治体もできるはずですが、入園希望者の人数を少なく見積もっているのでしょう。“少し定員を増やしてはあふれる”を繰り返しているのが現状です。

つるの:騒音の問題などで保育園をつくれないというのは、世知辛いなと思います。

駒崎:ああいう事例はありますが、大半のケースではつくれます。公園の活用など、工夫すればできることはあります。人が作った仕組みなんだから、人が変えられるはずです。


家庭よりも保育園のほうがより良い育児環境を提供できるケースもあるという駒崎さんのお話は、少しショッキングなところもありました…。家庭でも保育園でも、しっかりとした子育てができることこそが理想なのだと思います。

次回は、育児休業について語り合います。芸能人、経営者でありながら「育休」をとったお二人から、どんな話が聞けるのでしょうか? お楽しみに!


[今回お話を聞いた人]
駒崎弘樹さん
こまざき・ひろき〇○訪問型の病児保育サービスや小規模保育園、障害児保育園を運営する認定NPO法人フローレンス代表理事・二児の父。

つるの剛士さん
つるの・たけし〇タレント・二男三女の父。2016年に第五子・絢斗(あやと)くん誕生。その際取得した1カ月間の育児休業を綴ったインスタグラムの投稿が話題に。「Hanakoパパ」本誌のスーパーバイザーも務める。

つるのパパ会・1「イクメンという言葉 、どうして広まったの?」【NPO法人フローレンス代表 駒崎弘樹さん】

 
写真〇森山祐子 スタイリスト〇佐藤慶明(go ahead)/つるのさん 編集・文〇村田智博(TAPE) 衣装協力〇KINGLY MASK (Tel.03-3423-3323)