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マネー特集 その5教育費と、繰り上げ返済と、老後の資金。優先順位は?

2016.02.14

特集「共働き家庭のお金のはなし」その5 誌上カウンセリング

共働き家庭のお金について、これまでの話から理想の家計の姿が見えてきました。今回もケーススタディ。貯金が必要なのはわかるけれど、優先順位はどうしたら? どうやって貯めるのがいい? というお悩みを抱えたTさんファミリーです。

将来かかるお金、何からどのように貯めていけばよいのでしょう?

Tさんファミリーの場合
夫:31歳(正社員)妻:31歳(正社員・時短勤務)子供:1人(長男2歳7カ月)

収入
月50万~57万円(夫30万~37万/妻20万)ボーナス別

支出
住居費 10万円 ※2年前にマンションをローンで購入。
ボーナス期は25万円支払い
教育費 4万8000円
水道光熱費 1万2000円
通信費 1万4000円
食費(外食費含) 6万円
保険料 1万7000円
生活費 把握できていない
趣味・娯楽費 2万5000円
交際費 3000~5万円 ※月により変動、帰省時は交通費で大幅増
支出計 約30万円
貯蓄 20万~25万円

生活費1年分と息子さんの教育費、繰り上げ返済と老後資金を貯蓄に。

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Tさん(以下:T) 貯蓄は大切とわかっていても、具体的に何にいくら必要で、どのように貯めればいいのか、よくわからないんですよね。貯蓄のひとつは繰り上げ返済と決めているのですが、残高ゼロになるまで払ってよいのでしょうか。

加藤 繰り上げ返済をするのは良いことですが、貯蓄は最低でも生活費の半年~1年分を残しましょう。現在、奥様の月収分20万円超は毎月貯蓄できているとのことなので、容易に貯められるはず。Tさんの場合、この最低限の生活費と繰り上げ返済に加えて、教育費、老後資金の4つを貯蓄していきたいですね。

T 各々の貯め方はどうすれば?

加藤 優先順位は、いざというときの生活費と教育費です。生活費は普通預金に。教育費は、海外留学も視野に入れたいとのことで、大学入学までに500万円プラス準備金300万円は確保したいです。

T そんなにかかるのですね!

加藤 はい。ですが、幸いにも、ご両親から学資保険200万円のプレゼントがあるので、あと600万円が目標です。これを今から約15年間で貯めればいいのですから、計算すると、毎月の貯蓄額は3万3000円ほど。ご主人は運用の経験がありますから、このうち1万円をジュニアNISAなどで運用に。残りを学資保険で積み立てるのはどうでしょうか。また、繰り上げ返済は、普通預金に、生活費とは別の専用口座を作りましょう。

T 残るは、老後の資金ですね。

加藤 やはり専用の口座を作ったり、一部を運用に充てたいところですが、退職金の存在も大きく関わってきます。例えば、大きく見積もって退職金がひとり2000万円だとしたら、2人で4000万円。公的年金を加えたら、老後資金は足りることになります。

T おぉ! 調べてみます! そもそも、毎月の支出30万円は多いですよね?

加藤 いいえ、都内の3人ご家族でしたら平均的な額だと思いますよ。

T あまりにもどんぶり勘定なものだから、主人の提案で家計簿アプリを使うことにしたんです。アプリに明細がダイレクトに出るので、支出をほぼクレジットカード払いに。でも、簡単に買えてしまうから、逆に無駄使いかなと。

加藤 カード払いは向き、不向きがありますね。定期的にチェックできる人にはいいですが、手軽さに甘えて使いすぎてしまう人はNGです。Tさんは各々スマホ画面で確認されているので、このスタイルは維持していいと思います。ちなみに、外食費は月いくらくらいですか?

T (スマホでアプリを見ながら)ちょっと調べますね。2万円くらいかな。でも、外食だと私が現金払いをするときがけっこうあるので、正確にはわからないかも。出先でついせがまれて買ってしまうお菓子やおもちゃも、なんだかんだ現金が多くて。アプリに入っていない支出は意外と多いかもしれません。

加藤 それは改めたほうがいいですね。対応策として、すべての支出項目に、予算を決めましょう。外食費は2万円と設定すれば、無理ない範囲ですから楽しみながら考えられるし、何より罪悪感が減ります。予算を達成した暁には、満足感を得られて自信がつくはずですよ。

T 予算ですね! モヤモヤとした不安が取れて心がスッキリとしました。すぐにでも実行しようと思います。

Tさんへのアドバイス
・繰り上げ返済をするのは良いことだが、半年~1年間分の生活費はいつでも引き出せるよう普通預金に残して。
・貯蓄目的を明確にし、その使途ごとに預け先を変えて。
・家計の予算を決めましょう。

カウンセリングを終えて
お金について夫婦で話し合うことはありませんでしたが、教育費について何を重視して育てていくか、個性を伸ばしてあげるにはどうすればよいかまで話し合い、検討するきっかけになりました。予算も立てて実行しています。罪悪感も減り楽しく消費ができている気がします。
[教えてくれた人]
加藤梨里先生 CFP(R)(ファイナンシャル・プランナー)マネーステップ オフィス株式会社
自身も3 歳女子を育てる働くママ。読者目線で、共働き家庭にひそむお金の問題をクリアに、わかりやすく解説! 
http://moneystep.co/
 
イラスト〇すやまゆうか 取材・文〇伊藤順子
(Hanakoママ36号より)

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