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パッと読んですぐにおしまい。時間がない日のおすすめ絵本2選

2016.02.26

こんにちは。Hanakoママの絵本ページ担当の宮本です。この春から年長になる5歳の息子がいます。

絵本の仕事をしているのだから読み聞かせは毎晩たっぷりと……、という理想からはほど遠く、平日の夜はいつも「ああ、もうこんな時間‼」となり、ゆっくり読み聞かせをする時間などなかなか取れずにジレンマを抱える日々です。

とはいえ「今日はもう遅いから絵本なし!」とすると、「なんで!なんで!」とかえって興奮して寝つきが悪くなるので、なんとか3分は確保するようにしています。そんな超短時間の読み聞かせのときに活躍するのが、見開きごとに完結しているような絵本。

ウチでは最近、『どうぶつえんガイド』(あべ弘士・著 福音館書店)がそんな超短時間絵本として活躍しています。

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ワニは おおむかしから うでたてふせ

動物園のガイド、という形式で、見開きの2ページでひとつの動物について解説しているので、息子に「今日は2種類ね」というと、目次をじっと見て「ワニ、カメ」などと選びます。動物2種類なら、3分でもじっくりお話ができるのです。

著者のあべ弘士さんは、映画にもなった『あらしのよるに』など、絵本をたくさん描かれていますが、北海道の旭山動物園で25年勤務されたあとに絵本作家になったかた。動物のプロフェッショナルです。この『どうぶつえんガイド』は、動物を知り尽くしているあべさんだからこその細かい情報がもりだくさんで、1ページたりとも「ああ、知ってる知ってる」とならないところがすごいのです。

たとえば、息子のお気に入りの「ワニ」のページの見出しは、「ワニは おおむかしから うでだてふせ」。いつも鍛えているから、走ると意外に早いんだそう。え、そうなの? ワニって動物園ではじっとしている姿しか見たことないのでおどろきです。次回動物園に行ったら、うでたてふせになっているかじっくり見てみよう、なんて親の好奇心まで刺激してくれるのです。

ひとつの動物について、図鑑のようにすべてを網羅しているわけではないのですが、動物を知り尽くした作者の目から見た一番の特徴をわかりやすく描いているんだと思います。見開きごとにレイアウトや絵のタッチまで、まるで違うのも、見ていて飽きません。

我が家では「時間がないとき」ばかり読まれる本なので、最初から通しで読んだことがほとんどない、というのが申し訳なくもあるのですが……、出番の多い1冊です。

細かなパーツまで、全部お菓子でできた本

もう1冊、お菓子作家のefuca.イトウユカさんの絵本『おかしのくにさがそ!』(学研教育みらい)も、見開き完結絵本としておすすめ。細かい絵柄のなかに隠されたアイテムをさがすタイプ内容ですが、とにかく可愛くて、隅から隅まで見たくなる本です。おはなばたけ、うみのなか、といったテーマの1見開きにつき5問くらいの出題がされていますが、うちではたいてい、主人公のクロネコと、息子が好きな「オバケ」を探します。

せーの!バンッと開いたページのオバケを探す。それを2~3セットで3分くらいでしょうか。この絵本、どのページも細かなパーツまで全部お菓子で表現する、という職人技で構成されていて、親も思わず見入ってしまいます。

忙しい夜は、こんな絵本に助けられています。

efuca.イトウユカさんの作品はこちらでも読めます。

宮本 博美(みやもと・ひろみ)

ライター/エディター 子どもが生まれて絵本の面白さにハマり『Hanakoママ』では絵本ページを担当。毎号素敵な作家さんに出会えて心躍る日々。ひとり息子はこの春小学生に。最近の読み聞かせはもっぱら戦隊モノの大百科。これはもはや読み聞かせとは言えないのでは。でも写真のキャプションまでしっかり読みますよ!