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編集部の取材エピソード紙に描いても透きとおっている、魔法の水

2016.06.20

今月の絵本「mama’s STORY」は、たちばなはるかさんの「まほうのみず」です。

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この原画が編集部に届いたとき、白い紙に絵の具で描かれているのに、光が当たって透けているように見えることが本当に不思議でした。最初のページでいちごジュースのような赤い水が、2ページ目、3ページ目には、赤い水のほかに、黄色い水、水色の水なども登場しますが、すべて影まで透明です。

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拡大しても、影まで透き通っています!

透明感のある作品になったらいいですね、と打ち合わせの席でお話ししたのですが、たちばなさんの手にかかると、こんなにも透けてキラキラと輝くんだなあと。作品中の女の子がそうしているように、ずっと眺めていたくなる。そんな作品になったと思います。

キラキラしたものや透き通るものが好き!というお子さんは、けっこういらっしゃるのではないでしょうか。

自分のことを振り返ってみても、透明なモノが好きで好きで、色付きビニールのおもちゃとか、色付きプラスティックのケースとか、色の入った透き通るものを集め、キャンディーの包み紙のセロファンや牛乳ビンのフタについているビニールまでも、透明だから、と大事に箱に入れて取っていました。色水遊びももちろんやりました。

ご自身も透明が好きだった、というたちばなさんと楽しく盛り上がり、この作品で、私も久しぶりに、「透明ラブ」な気持ちや、色水遊びのドキドキする感覚を思い出すことができました。

「まほうのみず」には、赤いビンに透明の水を入れた場合と、透明のコップに赤い水を入れた場合を比べるような、ちょっと科学実験のような問いかけも含まれています。作品を見た後に、色付き水や色付きガラスで実際に試してみてもいいですね。

また、たちばなはるかさんの作品をもっと読んでみたい、という方には『こどももちゃん』(偕成社)という絵本をおすすめします。

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不機嫌な顔をしている桃の女の子に、周りの子どもたちが声をかけるのですが、いっこうに機嫌は直らない。その理由というのが意外なものなんです……。

主人公がずっと不機嫌、というところが、絵本としては意外な感じがするのですが、実は子どもって、ぶすっとした顔でいることがよくあるな、と気づかせてくれます。友達が、大切にしているドングリのなかから、1個だけならあげるよ、なんて呼びかけるやりとりも、子どもの間ではよくありそう。最後に明かされる「理由」に至るまで、なるほどなぁ、あるある、って思えるいとおしい絵本。そして、この絵本も、ほんとうに色がきれいです。

宮本 博美(みやもと・ひろみ)

ライター/エディター 子どもが生まれて絵本の面白さにハマり『Hanakoママ』では絵本ページを担当。毎号素敵な作家さんに出会えて心躍る日々。ひとり息子はこの春小学生に。最近の読み聞かせはもっぱら戦隊モノの大百科。これはもはや読み聞かせとは言えないのでは。でも写真のキャプションまでしっかり読みますよ!