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【フランスからの報告】夏前のビューティー準備事情

【フランスからの報告】夏前のビューティー準備事情

フランスといってもパリから660km以上離れたスイスとイタリアの国境近く、フレンチアルプスのスキー場暮らし。そんな田舎&山から、華やかさはないけれど、ごく普通で一般的なフランスの日常や教育についてご紹介。今回は、フランス人の美容事情についてレポート!

「大掃除は春!」のフランスでは、心身の大掃除「デトックス」も春!

大掃除というと日本では年末のイメージですが、フランスでは春。
「窓を開け放ち、冬、閉め切っている間にたまった埃や空気を一気に掃き出せるから」らしい。

そして身体も同様。フォアグラや牡蠣、チーズフォンデュやチョコなどをたっぷり食べて、厚着で隠していた冬が終わると「あら、大変!」。夏服や水着選びをする前に、大慌てでデトックスに取り掛かるのも春。
今回はフランスで近頃よく目にする、心身デトックスや夏準備の一部を紹介します♬

Shinrin Yoku(森林浴) は、今やフランス語♪

©️Sylvain Aymoz/Meribel Tourisme

「自然に接するか接しないかで40%も鬱病リスクに違いが出る」「森を歩くとコルチゾールというストレス分泌のホルモンが減少」などと メディアでは唱われ、特にパリなど都会に暮らす人達こそ! と森歩きが勧められている(First Editions)。

そしてそんな時に使われるキャッチコピーは「Shinrin Yokuで心と身体のデトックス!」
「日本語で森はShinrin。お風呂はYoku」というふうに説明されていたりする。

ZEN(禅)  TATAMI(畳)KIMONO(着物)・・・最近ではKOH(香)などまで、フランス語になる日本語が増えていて、しかも「良いもの」的に使われることが多く、ちょっと嬉しく誇らしい気持ちになれます♪

信号待ちタイムを有効利用!「運転席エクササイズ」

©️Dorothee Ben Art

元ミス・フランスでジャーナリストのLaury Thilleman(ロリ・ティルマン)が薦めるのは、毎日の車での通勤や子どもの送り迎え中、信号待ちの間にできる3種の「運転席エクササイズ」。

①ハンドルに手を置き、両腕をしっかり伸ばす。背すじを真っ直ぐに伸ばし、両脚をくっつけ、胸に向けて軽く持ち上げる・・・を信号待ちの間、繰り返す。

②腹式呼吸で5秒かけて鼻から息を吸い、口から一気に吐く・・・を信号待ちの間、繰り返す。

③上のイラストのように腕をあげ、手でヘッドレストをつかみ胸を開く。鼻から息を吸いお腹を膨らませたら、次はできるだけ長く時間をかけてそれを全てお腹が平らになるまで吐き切る・・・を信号待ちの間、繰り返す。

信号待ちへのイライラ解消にもおススメ。「また赤信号だぁ」と哀しくならず、むしろ「3種類やりたいから、今日も最低3回は赤信号があるといいな」「赤信号になったばかりだから、エクササイズをしっかりできるぞ!」と信号待ちを歓迎できるようになるかも?

自家製「ゴマージュ」

Lauryはエコロジー派でもあり、プラスチックボトルなどの既製商品を極力買わない主義。化粧品も台所にある食材で作ることを推奨している。
このゴマージュもそのひとつ。足先から腕、首や顔までツルツル。唇にも塗れば乾燥防止にもなり、口に入っても食材なので安全(しかもなかなかおいしい)。
特に冬の間に乾燥してガサガサになってしまった踵やヒジのケアになり、素足や半袖&ノースリーブになる夏前の今こそ最適なゴマージュかもしれない。

(材料)

ー赤砂糖やブラウンシュガーなど粗糖 スープスプーン2杯
ーアーモンドオイルやココナッツオイルなど スープスプーン2杯
ーハチミツ スープスプーン1杯
ーレモン汁 半個分

これらをよく混ぜて体に塗り、数分置いてからお湯で流す。週1、2度が目安

ベビーの夜泣き対策にも昔から愛用されてきた「パワーストーン」

©️Dorothee Ben Art

昔からフランスでは赤ちゃんの夜泣き対策には「琥珀(こはく)の首飾り」を使用。
夜泣きがひどいと嘆くと「母乳が足りていないのではない?」と助言するおばあちゃんはほとんどいず、琥珀の首飾りをプレゼントされることが多い。

そのパワーストーン人気が近年、おとなの間でも始まっている。
アクセサリーや自然化粧品の店でも買えるけれど、個々に必要な石を取り寄せ、ブレスレットを作る人も増えている。また化粧品会社もパワーストーン成分に注目。クリームやゴマージュ、パックや口紅などに含ませはじめている(Dr.Brandt CCGlow.Doctor’s Scrub.Quarts Rose Gemology.Enhanced de Kora. Brighten de Herbivore Botanicals,etc)

©️Dorothee Ben Art
(左上)友人が不妊治療中で不安や焦りで悩んでいる人に贈ったブレスレット。心を鎮める石と勇気を与える石、元気になる石の3種。(左下)この白い石は「母乳がよく出る」そう。「ただし満月の夜にはつけないように。興奮して眠れなくなる」ともいわれている。(右上)夜泣きをする赤ちゃんには、昔から琥珀(こはく)の首飾りをさせるフランス人が多く、小学校でも暴力的になったり精神的に落ち着かない時にしてくる男子もいる。(右下)皺予防などアンチエイジング、代謝に良いと言われている石などもある。

夏に向けて「小麦色の肌」準備スタート!

©️Cocosolis
(左上)日焼け止めも「急に真っ赤にならないように」と買う。一方で、小麦色の方が腕や脚も細く見えるから、と日焼け促進オイルを塗る人も多い。(右下)妊娠中もビーチやプールで日光浴する人が多い。妊娠中はシミができやすいことも承知の上。とにかく太陽を浴びる気持ちよさの魅力の方が強いらしい。

「色白は七難隠す」と私達アジア圏女性は、ファンデーション選びも自分の肌よりワントーン明るい色を選ぶけれど、フランス女性は逆。

夏のブロンズ肌は「時間とゆとりの象徴」であり、「日焼け」や「小麦色」はステータス。
シミや皮膚癌リスクなどのデメリットをいくら保健省が通告しても、春になると「綺麗に日焼けするための商品」が続々と登場。
中高年の女性達は「リッチ」、若い女の子達は「健康的」イメージを目指し、できるだけ早く「日焼けした小麦色の肌がきれい!」に焼けるように、と春から準備をはじめる。

©️Cocosolis     https://cocosolis.com/fr/

ところで日本に住むフランス人の友人達は、夏に日本の女性達が涼しげにさして歩く日傘を見ては「アイデア商品だなぁ」と感心するのだそう。
漫画や文房具、食材や食器は次々と日本から輸入、真似もされている。近年はフランスでも猛暑が続いているので、日傘ブームも渡ってくるかな? と期待したのだけれど、なぜかその気配はまったくない。
「そもそも雨傘すら面倒臭い。ささないしね」「日差しを浴びるのが好きなんだから、誰も買わないでしょう」
そう言いながら、在日のフランス人達は「郷に入っては郷に従う」。夏になると日焼け止めを塗り、美白化粧品もあれこれ試し、でも日傘にだけはなかなか手を出せずにいるらしい。

祐天寺りえ

祐天寺りえライター

1994年フランスのスキー場(メリベル)に移住。小学校勤務(給食、教室清掃、スクールバス添乗など)、執筆業、鍼灸&指圧&アロママッサージなどを生業とする3子(20&21&26歳)のシングルマザー。著書「フランスの田舎暮らしとおいしい子育て(小学館)」「食いしん坊の旅(パラダイム出版)」「フランスだったら産めると思った(原書房)」facebook.com/rie.yutenjiosaki

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