これって想像妊娠!? その症状と治し方を解説
想像妊娠という言葉、皆さんは聞いたことがありますか? テレビや雑誌で一度は耳にしたり、目にしたことがあるのではないでしょうか。ただ、あまりにも非現実的な響きなので、ドラマや映画の中に出てくる創作された病気や症状なのでは? と思っている人も多いはず。この記事では、本当に起こる想像妊娠の症状や治し方について解説します。
ドラマの中だけじゃない! 想像妊娠は実際に起こる
想像妊娠は、都市伝説やドラマの中だけで起こることだと思っている人も多いでしょう。しかし実際は、誰にでも起こりうる実際の症状なんです。
妊娠したい、もしくはしたくないなど、妊娠について強く考えることでホルモンバランスが崩れ、妊娠に似た症状が体に出てしまう心身症のひとつ。「偽妊娠(にせにんしん)」とも呼ばれ、日本では1900年代初頭から想像妊娠の症状についての報告がされています。
実際につわりのような症状やお腹周りに張りが出る場合もあるので、理由や根拠がなくても「あれ、妊娠したかも」と思って喜んだり、気に病んでしまう人もいるんですよ。
普通の妊娠とそっくり! 想像妊娠の症状とは?
1. 生理が遅れたり、止まったりする
まるで本当の妊娠のようですが、想像妊娠の原因がホルモンバランスが崩れることなので、生理が遅れたり、止まったりすることがあります。
2. つわりのような症状が出る
こちらも、妊娠を強く意識しホルモンバランスの崩れることが原因で、食欲不振や吐き気などつわりのような症状を生むことがあります。
3. 乳汁が出る
ホルモンバランスが変わることで、乳腺が発達し、乳汁を出すことがあります。
4. 少量の出血
生理予定日前後に、着床出血のような少量の出血が起こることがあります。妊娠中の不正出血と誤解されることも。
想像妊娠の治し方
・妊娠検査薬を使う
妊娠に似た症状がある場合でも、妊娠をしていなければ妊娠検査薬は陰性になります。実際の妊娠なのか、想像妊娠なのかをはっきりとわかるようにするためには、妊娠検査薬が定める期間に検査するようにしましょう。その期間よりも早すぎると、妊娠していても陰性反応が出る場合が多くなります。
・専門家を受診する
妊娠? それとも想像妊娠? と気になる場合は、悩まずに産婦人科を受診しましょう。想像妊娠を治すためには、その事実を受け止め「自分は想像妊娠をしているんだ」ということを理解する必要があります。
病院でエコーや心音計などを通して確認すれば、一発で妊娠していないことがわかって安心できるので、想像妊娠の症状から解放されるはずです。
考えすぎは禁物! なんか変だと思ったら迷わず受診を
想像妊娠の原因は、妊娠について考えすぎてしまうこと。ただ、妊娠を望んでいたり心配していたりするのに、考えすぎないことってなかなか難しいですよね。妊娠を疑う理由がないのに妊娠したときのような症状が出る、最近急にお腹が張ってきて具合が悪いなど、なんか変だなと思うことがある場合は、迷わず産婦人科を受診するようにしましょう。
また、普段からも妊娠について考えすぎないようにするのは予防にもなります。妊娠を望んだり、何か心配なことがあれば、お医者さんに相談することで、ひとりで考えすぎることを防ぐことができますよ。