自然分娩の痛みってどれくらい?無痛分娩との違いと痛みの和らげ方
日本で一番多いお産の方法は自然分娩だそうですが、近年では無痛分娩を選ぶ妊婦さんも増えているようです。
この記事では、お産の種類の紹介と、自然分娩の痛みはどんなものなのか、またその痛みを和らげる方法と、さらにお産の前にしておきたいことなどを紹介していきます。
お産にはどんな種類があるの?
自然分娩が日本では一番多い出産方法とはいえ、病院によっては他の方法を選ぶことができる場合もあります。ここではお産の種類を3つ説明していきましょう。
自然分娩
一般的には自然に陣痛が起こり、その後も自然の流れに沿って行うお産を「自然分娩」といいます。ただ、病院によっては陣痛促進剤を使って人工的に陣痛を起こすもの、また吸引・鉗子分娩であっても、経膣出産であれば自然分娩とするところもあるようです。
無痛分娩・和痛分娩
麻酔を使って、痛みを和らげながら出産する方法です。部分的に麻酔をする局所麻酔と全身麻酔とに分けられます。肺や心臓に持病がある場合にママと赤ちゃんを守る目的で使われたり、最初のお産が難産で痛みへの恐怖がとても強かったりする場合に選択されることが多いようです。
痛みのコントロールの度合は病院によって異なり、ほぼゼロ、半分くらい、生理のときくらい、など麻酔の量により変わってきます。
計画分娩
自然に陣痛が起きるのを待たず、出産する日をあらかじめ決めて出産を進めていく方法です。陣痛がない状態から陣痛促進剤で陣痛を起こし、器具を使って子宮の出口の熟化をうながしながらお産を進めていきます。
立ち会い出産をしたい、医療スタッフが揃っている日を選びたいなどの理由でこの方法を選ぶ人も多いようです。
自然分娩の痛みってどれくらい?
自然分娩の痛みを表現すると?
自然分娩を経験した人の話を聞くと、このような表現をしています。
- 骨盤をトンカチで殴られているような痛み
- 重い生理がさらに100倍ひどくなったような痛み
- 麻酔をせずに手術をされるような痛み
自然分娩の痛みがとても強いことがよくわかる表現ですが、痛みの感じ方は人によってかなり異なります。なかには「我慢できる程度だった」「聞いていたほど強い痛みではなかった」という人もいますので、お産がはじまる前から不安になる必要はないでしょう。
痛みを和らげるには
分娩中の痛みを和らげるために知っておくとよい呼吸法があります。出産準備クラスやマタニティクラスなどで習うことができるので、事前に学んで普段から練習しておくとよいでしょう。
痛みに耐えるために息を止めると赤ちゃんに酸素が届きませんし、体に力が入ると子宮口が開くのに時間がかかります。その結果としてお産の進みが遅くなる可能性がありますので、呼吸法はしっかりと学んでおきましょう。
お産を迎える前にしておきたいこと
前述の呼吸法を学ぶことのほかにも、出産を迎える前にしておきたいことがいくつかあります。
必要なものが入っている場所を把握する
いきみ逃しに使えるテニスボールや、痛い場所に貼ると痛みが和らぐ効果があるカイロなど、陣痛中に必要なものはわかりやすい場所に入れるようにしましょう。強い痛みの中、探し物をするのは大変です。
また、立ち合い出産の場合は夫と一緒に荷造りをするとよいでしょう。いきみ逃しと陣痛の痛みに必死に耐えているときに、夫に「あれどこに入れた?」などと聞かれると新たなストレスになりかねません。
出産までの時間を有効に使う
産後は「ちょっと買い物に…」という時間をとることも難しくなります。ですので、食材や生活用品を宅配してくれる店を探しておいたり、安産にむけてマタニティヨガやウォーキング、マタニティスイミングなどで体力をつけておいたりすることもおすすめです。
自分自身の産む力を信じよう
出産のかたちは人それぞれ。どんなかたちであっても、ママ自身が安心して迎えられるお産が一番です。自分自身の産む力を信じて、赤ちゃんに会えるその瞬間まで、すてきなマタニティライフを送りましょう。