生理と体温の関係は?基礎体温のつけ方と見方、妊娠可能性について
女性の身体には生理リズムがあり、リズムの変化によって体温も変動します。どのように変動するのか、また変化から何が分かるのかについて探っていきましょう。
また、基礎体温の変化から妊娠の可能性を読み取る方法についても紹介します。
生理と体温変化の関係
生理によって体温は変化しますが、大幅に上下するわけではありません。小数第二位まで測定できる婦人体温計を使って、毎日目覚めてからベッドを出るまでの間に測定してみましょう。
生理が近づくと体温が低い「低温期」に
毎日体温を測定すると、比較的体温が高い「高温期」と低めの「低温期」に分かれていることに気付くでしょう。生理開始日が近づくと徐々に体温が低下し、低温期に入っていきます。
排卵日以降は体温が上がる「高温期」に
生理開始日から約12~15日後に排卵日が訪れることが一般的です。排卵日を過ぎると体温が徐々に上昇して高温期に入り、次の生理開始日前まで続きます。
体温が高いままで生理が来ないときは?
高温期は排卵日から生理開始日前まで続きますので、生理周期にもよりますが、通常ならば2~3週間で終わります。
しかし、3週間過ぎても高温期が続いている場合は、妊娠している可能性が考えられるでしょう。妊娠検査薬で確認し、産婦人科を受診するようにしてください。
正しく基礎体温を測って生理のリズムを知ろう
正しく基礎体温を測るためには、毎日できるだけ同じ状況で測定することが大切です。目覚めてすぐに布団の中で体温を測定し、記録をつけていきましょう。
くっきりと二相に分かれていなくても大丈夫
生理開始日と排卵日を境として低温期と高温期の二相に分かれます。しかし、すべての方が分かりやすく二相に分かれているわけではありません。
比較的高温が続いている時期と比較的低温が続いている時期があれば、生理のリズムは正常だと考えることができます。
見方が分からないときは婦人科で相談しよう
毎日同じ条件で基礎体温を測定しているものの、どう見ても二相に分かれているように思えないときは、一度婦人科で相談してみましょう。
体内に何かのトラブルが起こっている可能性もありますが、測定方法や記録の仕方などに問題がある可能性も考えられます。不安に感じて悩むよりも、まず医療機関を受診することが大切です。
生理と体温の関係を知って自分を知ろう
生理と体温の関係が分かると、生理リズムの乱れに早く気付くことができ、何かのトラブルが起こっているときでも早期受診・早期治療につなげることが可能です。
また、妊娠の可能性にも早く気付けることもあります。わずか1分ほどの時間で基礎体温は測定できますので、ぜひ毎日の習慣として取り入れてみましょう。