子育てママのお悩み解決メディア
妊娠中に子どもが自閉症になる確率が高い?PCOSの原因や治療法

妊娠中に子どもが自閉症になる確率が高い?PCOSの原因や治療法

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)を知っていますか?成年期の女性によく見られる症状で、妊娠すると子どもが自閉症になる可能性が高いとする研究報告もあり、気になる方も多いでしょう。

ただ、PCOSも治療によっては症状を改善できることがあります。そこで今回は、PCOSの原因や治療法について解説します。

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)とは

それでは、まずPCOSと呼ばれる多嚢胞性卵巣症候群の知識から深めていきましょう。

PCOSの症状

PCOSは「polycystic ovarian syndrome」の略語で、日本語では多嚢胞性卵巣症候群と呼ばれています。PCOSは排卵に障害が生じやすく、一般的に生理が始まった女性に見られる病気です。

PCOSに見られる症状には、無月経や生理不順、不正出血、ニキビ、多毛、肥満などを挙げられるでしょう。PCOSの症状としてニキビや多毛が表れるのは、男性ホルモンの分泌量が多いからと考えられます。

PCOSは自閉症になるリスクが高い

スウェーデンで実施されたある調査では、PCOSを発症した女性の子は自閉症になる可能性が高い傾向があることが示唆されました。

また、肥満を伴うPCOSの場合は、さらに自閉症の子どもが生まれる可能性が高いという結果も出ています。

ストレスのせい?PCOSになる原因

PCOSを発症する原因は、解明されているわけではありません。ただ、多くの研究ではホルモンバランスの乱れが原因だといわれています。

また、卵胞の発育を抑えて排卵を妨げる男性ホルモンが増加することも、PCOSの原因と考えられるでしょう。

PCOSの治療法

ここからは、PCOSの症状を改善する治療法について解説します。PCOSの症状が見られる人は、どんな治療法があるのか確認しましょう。

飲み薬の排卵誘発剤のクロミフェン

排卵を誘発してくれる飲み薬「クロミフェン」は、主に妊娠を希望する女性に対して行われるPCOSの治療方法です。卵巣から分泌されるホルモン、「エストロゲン」と似た構造をしているのが特徴。

PCOSの女性がクロミフェンを摂取することで、排卵が誘発され、妊娠可能な状態へと改善することが期待できます。

FSH製剤による誘発

注射による排卵誘発剤であるFSH製剤も、主に妊娠を希望する女性に行われる治療方法のひとつです。クロミフェンは飲み薬ですが、FSH製剤は皮下注射や筋肉注射用の排卵誘発剤になります。

また近年は自分で注射できるものも販売されており、通院の負担が軽減されることも。FSH製剤は、卵巣に直接働きかけ、卵胞の発育を促す働きをします。

カウフマン療法

カウフマン療法とは、通常であれば卵巣から分泌されるホルモン「エストロゲン」と「プロゲステロン」を内服もしくは注射によって取り入れ、月経周期を正常に近づけていく方法です。

カウフマン療法は、3~6か月継続治療を行う必要があります。PCOSの症状などによっては、効果が発揮されないことも多いようです。

症状に該当する場合は婦人科に相談しよう!

PCOSの状態で妊娠すると、子どもが自閉症になる可能性が高いというデータがあります。しかし、PCOSを治療することで自閉症になるリスクを減らせるという研究報告もあり、妊娠を希望する方は事前に治療しておくことができるでしょう。

もしPCOSの症状に該当するなら、早めに婦人科に相談するようにしてください。

監修者:林泉
経歴:
東京大学医学部保健学科卒業
東京大学大学院医学系研究科修士課程修了
ソウル大学看護学部精神看護学博士課程修了、看護学博士号取得

Hanakoママ

Hanakoママ編集部

マガジンハウス発行のWebマガジン『Hanakoママ(ハナコママ)web』。子育て中のママとキッズがハッピーになる、子連れのおでかけ、ファッション、ビューティ、絵本、写真投稿、育児のお悩み相談などの情報満載。パパの子育てを応援するコラム&トピックスも。instagram.com/hanako_mama

Hanakoママさんの記事一覧 →