子供のアレルギーは妊娠中の食事が原因?年齢別に見る特徴を解説
子供がアレルギー体質になるのは、妊娠中の食事が原因だと聞いたことはありませんか?アレルギーを起こしやすい体質になると、赤ちゃんに辛い思いをさせるため、妊娠中の食事には十分注意したいと考える人も多いでしょう。
そこで今回は、妊娠中の食事で気をつけるべきことを紹介します。
妊娠中の食事と子供のアレルギーの関係性
妊娠中の食事と子供のアレルギーには関連性がないといわれています。基本的には、妊娠中に食べた物で赤ちゃんがアレルギー体質になることはありません。
ただ一方で、赤ちゃんがアレルギーを起こしやすくなるのは遺伝が関係しているといわれています。例えば、ママやパパがアレルギー体質の場合は赤ちゃんも受け継ぐことがあるのです。
妊娠中の食事で気をつけるべきこと
赤ちゃんをアレルギー体質にしないために食事に気をつけている人も多いでしょう。しかし、妊娠中の食事と赤ちゃんのアレルギーに深い関係はありません。そのため、バランスよく食事をとることが一番大切なのです。
ただし、チーズや生ものなど妊娠中は避けたほうがいい食べ物もあります。それらの食べ物を避けながらも、バランスよく栄養を摂取できるように食事をとりましょう。
年齢別!子供のアレルギーの特徴
年齢によって起こしやすいアレルギーの種類も変わってきます。そこで、年齢別に子供が発症しやすいアレルギーの特徴を見ていきましょう。
0〜2歳頃の幼児期
0〜2歳頃に起こしやすいアレルギーには、食物アレルギーやアトピー性皮膚炎があります。ただ、体が未熟な幼児期では行えないアレルギー検査もあるので、原因の判断が難しいことも多いです。
例えば、食物アレルギーの症状では下痢や嘔吐、腹痛などが起こるのが特徴。アトピー性皮膚炎はかゆみを伴う湿疹が体全体に現れます。特に食物アレルギーは自己判断で放置すると命に関わることもあるので、早めの受診が望ましいです。
2〜6歳頃の幼児期
2〜6歳頃は体が徐々に発達してくるので、0〜2歳頃に発症したアレルギーも改善される時期です。しかし一方で、ダニやハウスダストによる気管支ぜんそくなどのアレルギーが起こることも。
ぜんそくは重症化すると呼吸困難になり命に関わることもあるため、早期治療が何よりも重要になります。咳が続いたり夜から朝方にかけて症状が出たりする場合はぜんそくの可能性が考えられます。少しでも症状が見られるなら、早めに受診するのが望ましいでしょう。
6歳頃の学童期〜思春期
6歳頃になると、免疫機能も整ってきます。これまで発症したアレルギーが改善し始めることも少なくありません。ただ、屋外で遊ぶことも多くなるため、アレルギー性鼻炎を引き起こすことが増えます。
アレルギー性鼻炎は、鼻の粘膜に付着した異物を排除しようとして起こる反応です。主に鼻水や鼻づまり、くしゃみなどが症状として現れます。ぜんそくを発症する半数以上の人が合併する報告もあるため、十分に注意しましょう。
妊娠中は食事から十分な栄養素を摂ろう!
妊娠中にとる食事と赤ちゃんの起こすアレルギーには、深い関係はないことがわかっています。
しかし、ママが食べた食べ物は赤ちゃんにも栄養としてそのまま届けられるという点には留意してください。赤ちゃんのためにも妊娠中は、バランスのよい食事を心がけましょう!
監修者:林泉
経歴:
東京大学医学部保健学科卒業
東京大学大学院医学系研究科修士課程修了
ソウル大学看護学部精神看護学博士課程修了、看護学博士号取得