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妊婦は注意! 普段食べているあの食品にも「ヒ素」が含まれている!? ヒ素の摂取を減らすために家庭でできる工夫

妊婦は注意! 普段食べているあの食品にも「ヒ素」が含まれている!? ヒ素の摂取を減らすために家庭でできる工夫

「ヒ素」というと体に有害な毒物というイメージがあると思いますが、実は普段私たちが食べている食品にも含まれているというと、驚きですよね。

特に妊婦さんがヒ素を摂取すると、胎盤を通過して胎児に移行してしまうと言われているため注意が必要です。

それではどんな食品にヒ素が多く含まれているのか、そして食品中のヒ素を低減させるために家庭でできる工夫についてもお伝えします。

ヒ素の有害性

ヒ素は地球上に広く分布する元素で、土壌や水中などの自然環境に広く存在しています。そのため、海産物をはじめ様々な食品や飲料水に微量のヒ素が含まれています。また、ヒ素は農薬や殺鼠剤としても広く使用されおり、人が多量に摂取すると健康被害を及ぼします。

ヒ素のうち、炭素を含む化合物を「有機ヒ素」、炭素を含まない化合物を「無機ヒ素」と言いますが、人体にとって毒性が高いと言われているのが「無機ヒ素」です。

英国食品規格庁(FSA)は、無機ヒ素には発がん性のリスクがあるため、無機ヒ素を多く含むひじきを食べないようにと英国民に対して勧告しました。

この勧告に対し厚生労働省は、日本人のひじきの摂取量は世界保健機関(WHO)が定めた無機ヒ素の基準値を超えることはないと説明。また、海藻中に含まれるヒ素により、ヒ素中毒が起きたという報告はなく、一方でひじきは食物繊維や必須ミネラルを含む優れた栄養源であることから、「ひじきを極端に多く摂取するのではなく、バランスのよい食生活を心がければ健康上のリスクが高まることはない」としています。

ヒ素が多く含まれる食品

ヒ素は様々な食品に含まれているのですが、ではどんな食品に含まれているのか見ていきましょう。

【食品1kg当たりの無機ヒ素量】

乾燥ひじき・・・67mg/kg

こんぶ・・・0.19mg/kg

海苔・・・0.16mg/kg

わかめ・・・0.15mg/kg

玄米・・・0.21mg/kg

精米・・・0.12mg/kg

無機ヒ素の上限値

世界保健機関(WHO)によると、無機ヒ素の上限量は体重50kgの人で、0.107mgです。乾燥ひじきを1食10g使用した場合、0.67mgの無機ヒ素が含まれることになり、1日当たりの上限値を大幅に超えてしまいます。

また、米の無機ヒ素含有量はわずかですが、胚芽部分に多く無機ヒ素が含まれているため、白米に比べると玄米の方が含有量が多く注意が必要です。

家庭でできるヒ素を減らす工夫

ひじきは無機ヒ素含有量が高い食材ですが、次のような調理法により最大で9割の無機ヒ素を低減することができます。

・調理法1:水戻し

乾燥ひじきを30分水に浸した後に水洗いすることで、約5割の無機ヒ素を減らすことができます。

・調理法2:茹で戻し

乾燥ひじきを水から茹で、沸騰後5分たったら水洗いすることで、約8割の無機ヒ素を減らすことができます。

・調理法3:茹でこぼし

乾燥ひじきを30分水に浸した後に水を捨て、お湯で5分間茹でてから水洗いすることで、約9割の無機ヒ素を減らすことができます。

まとめ

ひじきや玄米には無機ヒ素が含まれていることが分かりました。一方で、ひじきや玄米はミネラルや食物繊維などの栄養が豊富なため、食生活に取り入れたい食材でもあります。

健康のためにひじきや玄米を毎日摂取している妊婦さんは、玄米を食べる頻度を少し減らして白米にしたり、ひじきは茹でこぼしの下処理をするなどして、食生活の見直しをしてみましょう。

ひじきや玄米を過剰に取りすぎるのは良くないけれど、正しくリスクの程度を理解し、調理法や食べる頻度を調整すれば、上手に付き合っていけることがお分かりいただけたかと思います。

妊娠中は、この他にも注意しなければならない食材が多くあるため食事の管理が大変かと思いますが、リスクを減らし母子ともに健康な体を手に入れるために、あまり神経質にならず様々な食材をバランス良く食べることを心がけましょう。

農林水産省「食品中のヒ素に関するQ&A」

https://www.maff.go.jp/j/syouan/nouan/kome/k_as/qa.html

農林水産省「食品に含まれるヒ素の実態調査」

https://www.maff.go.jp/j/syouan/nouan/kome/k_as/occurrence.html

阿知和 梨香

阿知和 梨香食育アドバイザー

大手食品メーカーで10年間商品開発を担当し、数多くのヒット商品を発売。内閣府食品安全委員会の専門委員の経歴を持ち、現在は子ども料理教室「食育クッキング」を主宰している。自治体主催のパパと子ども向け食育講座の講師や、企業で幼児食の開発アドバイザー等も務めている。instagram.com/shokuikucooking

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