安産と難産の違いを知ってる?難産になる原因を紹介します
出産するとき安産や難産といわれますが、違いを明確に知っている人は少ないかもしれませんね。
ただ、出産するときは難産を避けたいと考える人も多いはずです。そこで今回は、安産と難産の違いや難産になる主な原因について解説します。
安産と難産の違いってなに?
よく骨盤が大きいと安産になり、逆に骨盤が小さいと難産になるといわれます。しかし、本当に安産と難産に明確な違いがあるのか分からない人も多いはずです。まずは、安産と難産の違いから見ていきましょう。
安産は母子に負担が少ない出産のこと
実は、医学的には安産に対する明確な定義はありません。ただ、一般的には出産が順調に進んで母子ともに負担が少ない出産のことをいいます。赤ちゃんへの負担を少なく母体への負荷も軽くするという意味では、帝王切開も安産になるのです。
難産は時間を要する出産のこと
安産と同じく、難産も医学的な定義はありません。しかし、一般的には出産がうまく進まず人工的なサポートがなければお産が難しいことを指すことが多いです。
出産時間に関しても明確な定義はありませんが、初産婦で30時間以上、経産婦で15時間以上かかると難産といわれます。
難産になる4つの原因は?
難産になるには、体重管理ができていなかったり赤ちゃんの頭より骨盤が狭かったりなど、さまざまな原因があります。難産になる原因をそれぞれ見ていきましょう。
1.妊娠中に太り過ぎてしまった
妊娠中に過度に太ってしまうと、産道にも脂肪が付いて赤ちゃんが出にくくなってしまいます。また妊娠中の急激な体重増加は、高血圧になる妊娠高血圧症候群などのトラブルを招くおそれも。
2.赤ちゃんの頭より骨盤が狭い
骨盤が狭い妊婦さんも難産になりやすいです。なぜなら骨盤が狭いと赤ちゃんが産道を通り抜けるのに時間がかかってしまいます。この場合は、赤ちゃんの頭と母体の産道の大きさが釣り合っていない児頭骨盤不均衡と判断され、最終的に帝王切開になることもあるのです。
3.痩せ過ぎで体力がない
出産時は、陣痛に耐えたりいきんだりなど体力の消耗が激しいです。妊娠中に体重が増えずやせ過ぎてしまうと、分娩時に体力不足に陥ることも。結果的に出産時感が長くなってしまうのです。
4.微弱陣痛で出産が進まない
難産になる原因に微弱陣痛が考えられます。微弱陣痛とは、陣痛の間隔が縮まらず分娩がなかなか進まないことです。分娩が進まないのでママは体力を消耗し、結果赤ちゃんにストレスがかかることもあります。
難産を回避するために健康的な生活を送ろう!
出産時に安産や難産といわれますが、両方とも医学的な定義はありません。しかし、体重が過度に増えたりやせ過ぎたりすると分娩が思うように進まずに難産になる原因になります。
難産を回避するためにも健康的な生活を送りましょう。
監修者:林泉
経歴:
東京大学医学部保健学科卒業
東京大学大学院医学系研究科修士課程修了
ソウル大学看護学部精神看護学博士課程修了、看護学博士号取得