陣痛の痛みの時間はどのくらい?陣痛前に起こる兆しを知ろう
出産を控える女性は、陣痛の痛みがどのくらい続くのか気になっている人も多いはず。陣痛の長さを事前に知っておけば、心構えもできて出産への不安も少しは軽減されますよね。
そこで今回は、陣痛で感じる痛みの時間について紹介します。
陣痛で感じる痛みの時間はどれくらい?
出産の経過は3種類あり、「分娩第1期」「分娩第2期」「分娩第3期」に分かれます。陣痛の長さも異なるので、それぞれの特徴を確認していきましょう。
陣痛の痛みが長い「分娩第1期」
もっとも長い陣痛が続くのが、分娩第1期です。分娩第1期は一気に痛みがくるわけではなく、子宮口の開き具合によって陣痛の長さも異なります。
しかし、分娩第1期における痛みの時間は人によって異なるので、いつまで陣痛が続くか分からない不安に襲われる妊婦さんも多いようです。
・子宮口の開き0~2cm(陣痛間隔は約10分)
・子宮口の開き3~4cm(陣痛間隔は約5〜6分)
・子宮口の開き5~9cm(陣痛間隔は約2〜3分)
子宮口が全開する「分娩第2期」
子宮口が10cmに開いたら、分娩第2期に突入します。分娩室に移動したら、赤ちゃんが産道を通りやすくするように体全体の力を抜きましょう。
陣痛の間隔がさらに短くなり、痛みが絶え間なく訪れます。赤ちゃんが産道を通ろうとするタイミングでいきめば、スルリと全身が出てきます。
出産したあとの「分娩第3期」
赤ちゃんが出てきたら、自然に胎盤が子宮壁からはがれて体外へ排出されます。また、子宮内に胎盤や卵膜の一部が残っていないか確認するなど処置を受けるのが一般的です。胎盤が体内から出てくるのは、5~30分ほどかかります。
陣痛の始まりには2つの兆しがある!
陣痛の痛みの心構えをするためにもいつ始まるのか知っておきたいですよね。実は、陣痛は何の前触れもなく始まるわけではありません。陣痛が始まる時は、何らかの兆しがあります。
1.お産が近づくと起こる「おしるし」
おしるしとは、子宮収縮によって卵膜と子宮壁の間にズレが生じて卵膜の一部が剥がれて起こる出血のことです。このおしるしが現れたあと数日後に陣痛が始まるといわれています。
2.卵膜が破れて起こる「破水」
破水は、赤ちゃんを包んでいる卵膜が破れて羊水が流れ出る症状です。一般的に破水は子宮口が全開に開き切るところまでに起こります。破水したら陣痛が始まると考えましょう。
陣痛の痛みの経過は大きく3つに分かれる!
出産の経過は大きく3つに分かれており、それぞれ陣痛の痛みや間隔も異なります。ただ陣痛の痛みや間隔には個人差があるので、予定通りに痛みの度合いが進まないこともあるかもしれません。
しかし全体のお産の経過を把握しておけば、出産への心構えができるはずです。また陣痛が始まる兆しにも注意して、体の変化に早く気付けるようにしましょう。
監修者:林泉
経歴:
東京大学医学部保健学科卒業
東京大学大学院医学系研究科修士課程修了
ソウル大学看護学部精神看護学博士課程修了、看護学博士号取得