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無痛分娩と子供の障害は無関係ではない!知っておくべき5つのこと

無痛分娩と子供の障害は無関係ではない!知っておくべき5つのこと

無痛分娩は本来、出産時の痛みを緩和し、母体にかかる負担を軽減するために選ぶ処置です。

しかし、選んだことにより子供に障害が生じたなどの痛ましい事態も起こっています。無痛分娩と子供の障害にはどんな関係があるのか、また、何を事前に知っておくことができるのかについて見ていきましょう。

無痛分娩とは?

無痛分娩は、自然に陣痛が始まったときに麻酔の準備を始める「自然無痛分娩」と、陣痛促進剤を使って計画的に麻酔のタイミングを決める「計画無痛分娩」に分けられます。

どちらに対応しているかは医療機関によって異なりますが、計画無痛分娩を勧めていることが一般的です。

自然無痛分娩

自然無痛分娩では自然に分娩が始まるのを待ち、様子を見ながら麻酔の準備をしていきます。陣痛から出産が予想以上に早く進んだときなどは、対応できないまま出産が終わってしまったということも少なくありません。

必要なときに適切な処置を受けるためにも、24時間体制で麻酔科医が対応できる医療機関が望ましいといえるでしょう。

計画無痛分娩

計画無痛分娩では、入院の予定日を決め、陣痛促進剤によって陣痛を人工的に起こしつつ麻酔のタイミングを決めていきます。

自然無痛分娩のように出産が近づいているのに麻酔の準備ができていない、あるいは麻酔科医がその場にいないといった不測の状況にはなりにくいので、利用されることが多いです。

無痛分娩と子供の障害を巡る5つの知識

無痛分娩を選択する前に、医師と十分に相談し、疑問点をなくしておきましょう。無痛分娩と子供の障害に関して知っておきたい5つのトピックスを紹介します。

1.自閉症スペクトラム障害の発症リスクが高くなる?

2020年10月に『JAMA Pediatrics』のオンライン版で発表された研究では、硬膜外麻酔の処置をして無痛分娩で生まれた子供のうち自閉症スペクトラム障害と診断された割合は1.9%で、硬膜外麻酔の処置をしなかった場合(1.3%)と比べて多かったという結果が報告されています。

また、硬膜外麻酔の使用時間が長いほど自閉症スペクトラム障害が発症するリスクが上昇したという結果も出ました。

2.麻酔による母体発熱と障害発生は無関係

麻酔の副作用として、母体に発熱が起こることもあります。同研究では発熱により赤ちゃんの脳に影響が起こった可能性についても検証しましたが、明確な因果関係は認められませんでした。

3.麻酔がどう実施されるかがカギとなる

これらの結果から、無痛分娩時の麻酔(硬膜外麻酔)については慎重になる必要があることが分かります。

医療機関によっては麻酔を担当している医師の資格も公表しているので、麻酔科医や麻酔科標榜医などの資格を有しているのか確認しておきましょう。

4.無痛分娩が赤ちゃんの障害リスクを回避することもある

反対に、無痛分娩を実施することで赤ちゃんの障害リスクを回避できることもあります。

例えば、分娩中に赤ちゃんの状態が悪化し、緊急帝王切開が必要となったとしましょう。無痛分娩を選択してすでに麻酔が効いている状態なら短時間で手術を開始でき、早く赤ちゃんを取り出すことが可能です。

しかし、麻酔が効いていない状態からの手術となると、赤ちゃんが長時間仮死状態で放置されることにもなり、脳に障害が残る可能性が高まります。

5.実施件数や麻酔科医の存在に注目しよう

無痛分娩にはリスクもあり、必ずしもトラブルが起こらないとは言い切れません。医療機関を選ぶときは、実施件数や麻酔を担当する医師にも注目するようにしましょう。

慎重にクリニックを選ぼう

無痛分娩だけでなく、麻酔を使用するすべての治療や処置にはリスクが伴います。少しでもリスクを抑えるためにも、慎重に医療機関を選ぶようにしましょう。

監修者:林泉
経歴:
東京大学医学部保健学科卒業
東京大学大学院医学系研究科修士課程修了
ソウル大学看護学部精神看護学博士課程修了、看護学博士号取得

Hanakoママ

Hanakoママ編集部

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