チーズは妊婦にOKな食べ物?妊娠中にチーズを食べる際の注意点
栄養素が多く含まれるチーズを、妊娠中も積極的に食べてもいいのか悩む妊婦もいるかもしれませんね。実は、チーズの種類によっては妊娠中に食べてはいけないものもあるので注意が必要です。
今回は、妊婦が食べても良いチーズの種類をご紹介します。
妊婦はチーズを食べても良いの?
チーズはさまざまな種類があり、妊婦が食べられるものと食べられないものがあります。場合によっては、チーズを食べたことで赤ちゃんに悪影響を及ぼす可能性もあるので、十分に注意しなければいけません。
プロセスチーズは食べても良い
プロセスチーズは加熱処理されているので、妊婦が食べても問題ありません。そもそもチーズには、タンパク質やカルシウム、葉酸、亜鉛など妊娠中に摂取したい栄養がたくさん含まれています。プロセスチーズなら、むしろ妊娠中に食べたい食材です。
ナチュラルチーズは要注意
ナチュラルチーズは加熱処理されていないので、妊娠中は摂取を控えましょう。なぜなら、妊娠中にナチュラルチーズを食べてしまうとリステリア菌に汚染される可能性があるからです。症状が重症化すると命を落とす危険性もあるので注意しなければいけません。
妊婦が食べる時に注意したいチーズ
加熱処理されたプロセスチーズは、妊娠中でも食べられます。ただ、チーズ入りのお菓子やおつまみを食べてもいいのか気になりますよね。妊婦が食べても良い食べ物なのかそれぞれ確認していきましょう。
1.チーズ入りのお菓子
チーズケーキやスフレケーキなど、チーズが入ったお菓子はさまざまな種類があります。チーズが加熱されていれば、妊娠中に食べても問題ありません。ただ、チーズ入りのお菓子に加工されていないナチュラルチーズが添えてあるスイーツは控えるのがいいでしょう。
2.チーズ入りのおつまみ
チーズかまぼこやチーズ鱈などチーズ入りのおつまみも数多く販売されています。ほとんどの商品は加熱加工されていることが多いので、食べても問題はありません。ただ、食べていいか心配な場合は、レンジなどで一度加熱してから食べるようにするのがいいでしょう。
妊婦がチーズを食べる際の注意点
加熱処理されたプロセスチーズであれば妊娠中でも食べられますが、食べ方や量を間違えると母体や胎児に影響が出ることもあります。ここからは、妊婦がチーズを食べる際の注意点を確認していきましょう。
1.食べ過ぎない
チーズには、妊婦が積極的にとりたい栄養素がたくさん含まれる万能な食材です。ただ、塩分やビタミンAが多く含まれている点には注意しなければいけません。特にビタミンAは摂取しすぎると、胎児の発育に影響を及ぼすといわれています。妊娠中にチーズを食べるときは適量を心がけましょう。
2.しっかり加熱する
チーズにはリステリア菌が含まれているので、一部分だけでも火が通っていない場合は、食中毒になる可能性もあります。特に妊婦はリステリア菌に感染しやすいといわれているので、チーズを食べるときはしっかりと食材に火を通すことが大切です。
チーズの種類や食べる量には注意しよう!
チーズには妊娠中に摂取したい多くの栄養素が含まれていますが、妊婦が食べられるのは加熱処理されたプロセスチーズです。ただプロセスチーズでも、食べ方や量を間違えると母体や胎児に悪影響が出るリスクもあります。
妊娠中は、チーズの種類や食べ方、摂取量には十分に注意して食べるようにしましょう。
監修者:林泉
経歴:
東京大学医学部保健学科卒業
東京大学大学院医学系研究科修士課程修了
ソウル大学看護学部精神看護学博士課程修了、看護学博士号取得