三つ子の妊娠や出産状況は?一卵性と二卵性の違いや妊娠リスク
三つ子を妊娠したら嬉しいと思う反面、不安に感じることもあるでしょう。そこで今回は、三つ子の妊娠や出産状況、一卵性と二卵性の違いをご紹介します。三つ子のリスクと対策もご紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。
三つ子の妊娠や出産状況
三つ子を含む多胎児の妊娠や出産状況は、近年微減傾向にあります。ただ母親の年齢によって妊娠や出産状況は変わり、30歳以上は2.0%を超え、40〜44歳は2.71%、45歳以上になると5.96%にまでのぼり、年齢が高くなればなるほど妊娠率が上がるといわれています。
一卵性と二卵性を妊娠する確率は?
一卵性や二卵性の三つ子を妊娠する確率は、極めて低いことがわかっています。一卵性や二卵性の三つ子を妊娠することは、奇跡のようなものだといえるでしょう。
三つ子のリスクと対策4選
三つ子を妊娠すると、1つの子宮で3人の赤ちゃんを育てることになります。1人の妊娠と比べると、三つ子の妊娠はリスクが高くなりがちです。どのようなリスクがあるのか確認していきましょう。
1.三つ子は早産になりやすい
三つ子を妊娠した場合、早産になる確率が高いといわれています。三つ子の妊娠が早産になりやすいといわれる理由は、3人の赤ちゃんで子宮が埋まってしまうので子宮の壁や頸管が伸びてしまうからです。また、お腹の赤ちゃんに発育不全は見られたときも医師の判断で早めの出産になることがあります。
2.安全を考慮して管理入院が多くなる
妊娠7ヶ月頃になると、妊娠高血圧症候群や羊水過多になる可能性があります。臨月まで自宅で過ごさず、管理入院を求める医療機関も少なくありません。自宅で過ごしたい場合は、担当医とよく話し合って入院するかどうか決めましょう。
3.新生児集中治療室がある病院を選ぶ
三つ子を妊娠したとき、診断を受けた医療機関ではなく多胎妊娠の出産環境が整う病院に転院することがあります。転院するときは、新生児集中治療室がある病院を選ぶことが大切です。また、三つ子を妊娠すると通院する回数も増えるので、できる限り自宅から近い病院を選ぶのがいいでしょう。
4.三つ子の出産は負担が大きい
三つ子は、1人の赤ちゃんを出産するよりもママの負担が大きいです。子宮にかかる負担が大きくなるので、産後の回復が遅れたり体のトラブルが長引いたりすることが多くなります。つらいときは無理せず、担当医に相談しましょう。
三つ子の妊娠や出産はママに負担が多い!
三つ子を妊娠すると1つの子宮で赤ちゃんを育てることになるため、1人の赤ちゃんを妊娠するよりも子宮にかかる負担が大きくなりがちです。
また、産後の回復が遅れることも多いので、身体がつらいときは無理せず、担当医に相談したり夫や両親など周りの人に頼ったりしましょう。
監修者:林泉
経歴:
東京大学医学部保健学科卒業
東京大学大学院医学系研究科修士課程修了
ソウル大学看護学部精神看護学博士課程修了、看護学博士号取得