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働いているママは一人っ子をどう感じてる?「一人っ子バンザイ!」~先輩ママの経験談 最終回~

2020.07.31

このシリーズでは、二人目不妊外来を設けるクリニックのレポートや、不妊治療を受ける際のクリニック選び、男性不妊、出生前診断などについて先輩ママライターの目線からお届け。最終回は「一人っ子」についてお話をします。


二人目不妊で悩む方の多くが「この子に兄妹を作ってあげたい」という強い想いを抱いていることと思います。家の中や公園でいつも一人で遊んでいたり、絶えず親が相手をしていないといけないという状況が続けば、自然とそう感じることも多いでしょう。

ですが、子どもが幼児期のうちはそうかもしれませんが、子供は確実に成長するもの。小学校に入るころにもなると、次第に親から離れ、そのかわり好きなことに没頭しはじめます。私の身近な友達の一人っ子ちゃんが、小さな兄弟たちに邪魔されず自分のペースでのびのび遊んでいる様子を見るにつけ「自分もこうやって育ちたかったなぁ」、「一人っ子っていい面あるよなー」と思うことがとても多くなりました。

そこで、一人っ子を育てるママたちに「一人っ子のよさ教えてくれる?」と頼んだら、出るわ出るわ、一人っ子のメリットの数々。その一部を紹介すると、やはり目立ったのが「とにかくのびのびしている」という感想。「キングオブマイペース」と力説するママもいました。

兄妹に邪魔されることなく、急かされることなく、時間の許す限り好きなことに没頭できる環境(←大人になってみると実は最高の贅沢であることに気づくはず)こそが生み出す特徴でしょうか。「争う、急ぐ、競うということについてよくわかっていない」「友達と遊ぶのと同じぐらい一人遊びが上手いし好き」という声もありましたが、これって、将来的に特定の分野の勉強や研究に限りなく打ちこでゆく姿勢にもつながるような気がします。

マイペースに続いて多かった回答が「自己肯定感の高さ」。そりゃ、親の愛情が分散されれず独占できますから、いつも満たされた気持ちでいるのは確かでしょう。「根拠のない自信をもって、見知らぬ大人にも堂々と話しかけていく笑」「おおらかで他人にも自分にも優しい」といった声もありましたが、こうやって育つと、過度な承認欲求とは無縁でいられるのでしょう。見習いたいものです。

続いて働いているママからは「洗濯やごはんの支度の物量が少ないので、母親自身の時間と空間が確保しやすい」という回答をもらいました。「これこそ、探求したいことや没頭したい仕事がある私にはとてもありがたい」と。これには私も激しく同感しました。どちらかというと、家事よりも仕事に力点を置きがちな私にとって、日々の大量の買い出しや洗濯物に追われることは結構なストレスです。

これをこなしながら仕事もするとなると、目の前の仕事をこなすことだけに必死。プラスαの情報をインプットしたくても、なかなか時間の確保ができません。たまに彼女とランチをすると、常に話題の新刊本を抱えていて「ああこんなところに余裕の差が出るんだな」と感じてしまいます。

あと、私が個人的に感じるのは、かけられるお金の違いです。特に私が羨ましいのが食費。私も一人目を生んだころは、なるべく自然なものをと、オーガニック系のお店で食材や調味料を調達していていましたが、いかんせん高い。

兄妹が増えると、そんなことは言っていられなくなり、食材へのこだわりを放棄せざるを得なくなりました。放棄して気づいたのは、やはり調味料にお金をかけると、同じ調理法でも格段においしく仕上がるということ。栄養云々の前に、おいしいものを食べたい私にとって一つの挫折でしたが、それを補う料理テクもないので仕方ありません。

一方で、一人っ子のママは「お姉ちゃん産んでよ~」「弟はいらないから犬飼ってー」などなど、ほほえましい難題(?)を突き付けられることもあるそうで、対応に悩まされながらも、そのやりとりをおもしろがっている様子でもありました。兄妹の数によって、大なり小なり、その子の性格形成や家族のライフスタイルに影響をもたらします。もちろん、兄妹がいることの良さもたくさんありますが、一人っ子だからこそのユニークさ、味わえる楽しさというものもあるのですね。

最後にママ友が言っていた言葉を紹介します。「ほんとは、子どもが一人だろうが、何人だろうが、一人もいなくても、自分の時間や生活を大切に楽しめる世の中だといいよね」。

二人目不妊にまつわる話をシリーズで書かせていただきましたが、結局は、今あるものの大切さを忘れなければ、最後には幸せになれるのだろうなと改めて気づかされたのでした。最後までお読みいただきありがとうございました。

内田 朋子

内田 朋子 (うちだともこ)医療ライター。

1977年山口県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業後、医療・介護専門の出版社を経てフリーに。自身の経験を活かし不妊治療、周産期医療、出生前診断、女性医療を中心に取材。『週刊文春woman』や不妊・未妊に向き合うサイト『UMU~不妊、産む、産まないに向き合うすべての女性たちへ~』などで執筆中。日本医学ジャーナリスト協会会員。不妊治療を経て三児の母。umumedia.jp

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