妊娠中に国内・海外旅行を考えてる?妊婦が飛行機に乗るリスクを解説
妊娠中でも飛行機に乗ることはできます。 しかし、お腹に赤ちゃんがいる以上、何が起きるか分かりません。 そこで今回は、妊婦が飛行機に乗るリスクを解説します。
妊婦が飛行機に乗れる時期は?
妊婦が飛行機に乗れる時期は、安定期に入る妊娠5〜7カ月頃だといわれています。安定期に入る前の妊娠初期は、つわりがひどくなる時期なので、少しの揺れで吐き気に襲われることも。
また、産まれる直前の臨月には、航空会社に医師と一緒の搭乗を求められる場合もあり危険が伴います。以上のことから、安定期が飛行機に乗るベストな時期だといえるでしょう。
妊娠中に飛行機に乗るリスク
安定期だからといって油断はできません。妊娠中に飛行機に乗るリスクにはどんなことが考えられるのかチェックしましょう。
エコノミークラス症候群
妊娠中は血液が固まりやすい身体に変化します。それは出産時の出血に備えるためといわれており、血が固まることで起きる「深部静脈血栓症」に悩む妊婦も少なくありません。
深部静脈血栓症は血流が滞る病気で、搭乗中に起こるエコノミークラス症候群とも呼ばれています。機内で同じ体勢のまま過ごしていると、妊婦はエコノミークラス症候群になる可能性が高いということです。
低気圧・低酸素の危険性
機内の気圧は地上よりも低いため、妊婦さんに大きな影響を及ぼすことも考えられます。たとえば、気圧が低くなると腸が膨張して子宮を圧迫したり、吐き気を感じることもあるようです。
子宮を圧迫しないためにも、胃を膨らませる炭酸水などは控えたほうがいいでしょう。
飛行機に乗るときに気をつけること
搭乗中のリスクは避けたいですよね。ここからは、飛行機に乗るときに気をつけたいことを紹介します。
移動中は適度に姿勢を変える
エコノミークラス症候群のリスクを低減させたいなら、移動中にずっと同じ体勢でいることを避けて適度に姿勢を変えることがおすすめです。
通路を少し歩いたり、背伸びをしたりするだけでも十分効果はあります。窓側に座ると動きづらいので、できれば通路側の席を確保しましょう。
母子手帳を持参する
もしものときに備えて、母子手帳はつねに携帯しておくようにしましょう。母子手帳があれば胎児の状況などすべての履歴が記録されているので、新しい病院での診察もスムーズに進められます。
紛失のリスクが心配なときは母子手帳のコピーを持参するのもおすすめです。
リスクを考慮して飛行機に乗ろう!
安定期に入っても妊婦が飛行機に乗るときはリスクが伴います。しかし、妊娠中に飛行機に乗るリスクをしっかり理解していれば、もしものときに備えることができます。リスクを考慮したうえで、飛行機を利用しましょう。