
妊婦の足がむくむ原因は?ツボ押し、マッサージの方法やグッズ紹介も
多くの妊婦さんが悩まされる足のむくみ。「象の足」と形容されることがあるほどパンパンになり、入る靴がなくて困るという方もいるようです。
この記事では、むくみの原因や改善方法、注意したほうがよい点などについてご紹介します。
妊娠中に足がむくむのはどうして?

妊娠中の足のむくみは本当につらいですね。むくみというのは血液の中の水分が血管の外に出て、細胞の外側にたまっている状態のことです。妊娠中は赤ちゃんに栄養などを届けるために血液の量が増えており、それにより血管から外に出る水分の量も増えています。そのため、妊婦さんはよりむくみを感じやすくなっているのです。
また足と心臓の間に大きなおなかがあり下大静脈を圧迫するので、下半身から心臓に流れる血液が戻りづらくなります。その結果、足や足首などに強いむくみを感じてしまうのですね。
セルフケアでむくみを改善してみよう

足がむくんでつらいときも、自分でできる方法がわかっていると気分的に少し楽になりますね。では、妊娠中に足のむくみを改善するにはどんな方法があるのでしょうか?
ツボ押しやマッサージのやり方と注意事項
血のめぐりをよくすることが、むくみの解消につながります。短時間でよいので毎日続けてやってみましょう。
ツボは押さずにさする
足の甲や足の指など、触っていて気持ちがよいと感じる場所を、押さずに優しくさすります。また、ドライヤーの温かい風を三陰交のツボにあてて刺激するのもよいでしょう。三陰交の場所は、指4本をそろえて内くるぶしの中心に小指をおき、人さし指が当たるところです。
マッサージは優しく
足の先から心臓方向に優しくさすり上げるようにマッサージをし、血行を促進することでむくみを解消します。このときも強い力でのマッサージは避け、気持ちよさを感じる優しいタッチで行いましょう。妊婦さん専用のマッサージオイルを使うと、安心な上に香りで癒されるのでおすすめです。
ただし、足やふくらはぎは、子宮に関するツボが集まっている場所です。自分の判断で強く押すことは避け、おなかが張ったらすぐに中止してください。
むくみ解消に便利なグッズ

足のむくみを解消するには、便利なグッズを取り入れるのもひとつのアイデアです。妊婦さんに人気がある、こんなグッズをご紹介します。
妊婦さん用着圧ソックス・ストッキング
足のむくみを解消してくれる着圧ソックスやストッキングも、妊婦さん用に作られたものならより安心ですね!ウエストのサイズが調整できるストッキングを選べば、お腹に余計な力がかかってしまうのを防ぎ、心地よく履くことができますよ。
フットピロー(足枕)
横になるときや睡眠時などに、足の位置を高く保つことで血流をよくしてむくみを改善します。家にあるクッションを使ったり、バスタオルを丸めたりしても代用が効きますが、ドーナツ型のものに足を入れて使うと、寝ている間にはずれないので便利です。
足の甲が痛い?ひどいむくみはここに注意

妊娠中のむくみ自体は生理的なもので問題がないのですが、中には気を付けるべきむくみも存在します。
妊婦が気をつけたいむくみとは
妊娠後期に急激なむくみがみられるときや、片方の足だけがむくんでいる場合、またいつまでもむくみが引かないときには注意が必要です。体の病気や血管の病気が疑われることもありますので、まずはかかりつけの産婦人科医に相談してみるとよいでしょう。
すぐに受診が必要なのはどんな時?
下記のような症状がある場合は、早めの受診が必要です。
- 1週間に500g以上の急激な体重増加があり、強いむくみ、尿が出にくい、血圧が高い、頭痛などの症状がある
- 息苦しさがあり横になれない
- 顔、体など他の部位にも強いむくみがある
※参照:メディカルノートhttps://medicalnote.jp/symptoms/%E5%A6%8A%E5%A9%A6%E3%81%AE%E8%B6%B3%E3%81%AE%E3%82%80%E3%81%8F%E3%81%BF
自分にあったケアでむくみを解消しよう

生理的なもので多くの妊婦さんが経験するとはいえ、不快感が強い足のむくみ。普段の生活の中でむくみケアを取り入れながら、上手に乗り切っていけるとよいですね。
ただし、むくみや痛みが続くときは我慢せず、医師に相談するようにしましょう。