赤ちゃんのアトピーの特徴は?原因や対策法も知っておこう
赤ちゃんは、アトピーのほかオムツかぶれやあせもなどの肌トラブルも多く、アトピーかどうか見分けることが難しい場合があります。赤ちゃんがアトピーを発症した場合、すぐに対処できるよう、アトピーの特徴や原因、対策法について知っておきましょう。
赤ちゃんのアトピーの特徴は?
赤ちゃんの湿疹が2ヶ月以上続く場合、アトピー性皮膚炎の可能性があります。良くなってもまたすぐ悪くなったりと、なかなか治りませんが、1歳頃にはほとんどの赤ちゃんの症状が良くなります。
アトピーの症状
赤ちゃんのアトピーの症状は、かゆみのある湿疹・カサカサする肌で、乾燥して耳のつけ根が切れることもあります。症状が出やすい場所は、顔や頭と首が最も多く、徐々に手足にも広がっていくので、赤ちゃんの体のどこに湿疹があるか、こまめに確認しましょう。アトピーが悪化すると、肌が赤くなりジュクジュクする傾向があります。
乳児湿疹との見分け方ですが、乳児湿疹の場合はそれほどかゆくなることがなく、比較的早く治ります。一方、アトピーは、何度も発疹が出てくることが多いので、症状が出る期間で見分けると良いでしょう。
アトピーの行動サイン
アトピーの症状があるとき、いくつかの特徴的な行動サインがあります。一つ目は赤ちゃんの眠りが浅くなりやすいこと、二つ目は機嫌が悪くなりやすいこと、三つ目は体中をひっかき、体のあちこちに傷ができやすくなることです。どれも、かゆみが原因の行動サインといえるでしょう。
赤ちゃんのアトピーの原因は?
アトピーの原因はいくつか考えられ、一つは食物です。生後3ヶ月頃までに、顔を中心に湿疹がでてきたら、食物アレルギーを合併しているかもしれません。
もう一つは、生活環境です。家の中にあるダニやハウスダスト、ホコリなどがあると、赤ちゃんがアトピーになりやすいので、日頃からまめに掃除をするようにしましょう。赤ちゃんのよだれがついているぬいぐるみや布のおもちゃなども、こまめに手洗い、洗うのが大変なときは天日干しするだけでも良いです。
赤ちゃんのアトピーの対策は?
アトピーと判断されたら、しっかりとスキンケアを行いましょう。赤ちゃんは汗をかきやすいので、毎日お風呂に入れて、汗や汚れを流してあげて、清潔な状態にします。
石けんは、薬用や香りの強いタイプは肌に刺激が強い可能性があるので、できるだけ避けてください。石けんを手でよく泡立てたら、ぬるめのお湯でやさしく洗うのがポイントです。石けんが残らないように、しっかりと洗い流すようにしましょう。
保湿を高めたスキンケアを
肌が乾燥しているとアトピーが悪化しやすくなるので、保湿効果を高めるスキンケアが基本です。入浴後は、できるだけ早く保湿剤を塗ってください。アトピー性皮膚炎のときは、肌のバリア機能が低下しているので、保湿してバリア機能を高めてあげましょう。症状が悪化してきたら、医師の指示に従ってステロイドなどの塗り薬を使用することもあります。
離乳食の進め方や衣服の選び方
まずは、離乳食についてですが、離乳食は、「焦らずゆっくりと」がポイントです。卵・牛乳・小麦が、赤ちゃんの三大アレルゲンと言われているので、これらを使った離乳食はしばらく控えたほうが良いでしょう。
次に、衣服の選び方ですが、アトピーの赤ちゃんの肌は、とてもデリケートです。肌を刺激するような化学繊維などの衣服は避けて、刺激の少ない綿の衣服を選ぶようにしましょう。また、衣服を洗濯するときに、洗剤や柔軟剤を使用すると肌に刺激になりやすいので、しっかりとすすぐようにしてください。
正しいスキンケアでアトピー対策しよう
赤ちゃんがアトピーになると、少しでも早く治してあげたいと思うもの。でも、アトピーは急に治るものではないので、焦りは禁物です。アトピーが悪化する原因を取り除いた上で、正しいスキンケアを日々心がけましょう。