自閉症の話し方はおかしいの?自閉症の特徴や相談できる機関を紹介
子どもの話し方が少し変かも、とそんな違和感を覚えたら自閉症を疑う人も多いでしょう。
しかし、自閉症の特性は話し方だけに現れるものではありません。そこで今回は、自閉症に関する知識を深めつつ自閉症の特徴について解説します。
自閉症とは
自閉症とは、先天的な理由により話し方や対人関係に障害が見られる発達障害の一つ。症状の現れ方は子どもによって異なりますが、言語に遅れが出たり会話が成り立たなかったりなど、社会性が低いことが大きな特徴です。
そんな自閉症の発症率は人口全体の約1%といわれており、決して珍しくない発達障害といわれています。自閉症の症状は子供によってさまざまなので、まずは自閉症を正しく理解して、個人に合った適切な支援を受けることが大切なのです。
自閉症の特徴を知ろう
人によって、症状に個人差がある自閉症。何を基準に判断すればよいかわからない人も多いでしょう。ここでは、自閉症の特徴を深掘りします。
抑揚がない変な話し方をする
自閉症の子どもは、抑揚がなく一本調子の話し方をするのが大きな特徴です。通常、人が話をするときは文章に抑揚をつけて話しますが、自閉症の子どもは一切抑揚をつけずに淡々と話を進めていきます。
また、状況に合わせて声の大きさを調整するのが苦手なので、静かな場所でいきなり大きな声を発することも少なくありません。
こだわりが強くなる
自閉症の子どもは、自分が気になる物事やルールに対して執拗に執着する傾向があります。興味のあることに対してこだわりが強い分、特定の分野の専門性が高まり優秀な結果を残すこともあるようです。
しかし、ルールにこだわりがある場合は、いつもの同じやり方でないと気が済まず、癇癪を起こす子も少なくありません。
感覚が過敏になる
視覚や触覚、味覚など感覚に偏りがあることも自閉症の大きな特徴です。例えば、音や光に敏感だったり極端に偏食だったりすることがあります。
なかには、痛みに鈍感で出血するほど大きな怪我をしているにもかかわらず、本人は気づかずに走り回っていることもあるようです。
自閉症の相談ができる機関は?
自分の子どもが自閉症かもしれない…、そんなことを感じたら誰かに相談したくなりますよね。ここからは、自閉症の相談ができる機関を紹介します。
子育て支援センター
子育て支援センターは、その名の通り、子育てを支援してくれる機関。活動内容は多岐にわたり、親子が触れ合える交流の場を設けたり子育てに関する情報を提供したり、育児に励むママには心強い存在になる場所です。
そんな子育て支援センターでは、自閉症に関する悩みも受け止めてくれます。「不安な気持ちを誰かに話したい!」という人は子育て支援センターを利用してみましょう。
発達障害者支援センター
発達障害者支援センターは、発達障害児に対する全体的なサポートを行ってくれる専門機関です。発達障害者支援センターの役割は大きく分けて4つあり、「相談支援」「発達支援」「勤労支援」「普及啓発・研修」があります。
自閉症の相談の場合は、本人の支援はもちろん、その家族が豊かに暮らせる環境づくりも支援してくれる場所です。
不安なら専門の相談窓口に相談しよう!
自閉症の特徴は多種多様なので、話し方だけで判断するのは難しい場合もあります。少しでも気になることがあれば、まずは正しい知識を持つ専門機関に相談してみましょう。
今後どうすればよいのかなど、適切なアドバイスをくれるはずです。