アスペルガーチェックで、子どもから大人まで症状を把握しよう
アスペルガー症候群は発達障害のひとつで、いくつかの目立った特徴があります。そのため、傾向を把握するためにある程度チェックリストで確認することが可能です。
そこで本記事では、アスペルガー症候群のおもな特徴とチェックリストを紹介します。ただし、専門家以外の人がきちんとした診断を下すことはできません。あくまでも参考程度に活用してください。
アスペルガー症候群はどのような発達障害?
アスペルガー症候群は自閉症の一部であり、自閉症の症状のひとつである「知能や言葉の遅れ」がないものです。アスペルガー症候群には、次の3つの特徴があります。ひとつずつ説明しましょう。
他人とのコミュニケーションが苦手
アスペルガー症候群の人は、相手の表情を読み取ったり気持ちを想像したりするのが苦手なため、場合によっては空気の読めない人と思われることも。他人とうまくコミュニケーションを取ることができず、学校や職場から脱落することもあります。
興味が限られ、パターン的な行動がみられる
アスペルガー症候群の人は、ある特定の物事に対して強い興味を示しのめり込むことも多いようです。しかしながら、興味のないことに対しては無関心であるため、知識や興味の対象が著しく偏るようになります。
興味をもった分野においては高い集中力で取り組むため、人より抜きん出た才能を見せることも少なくありません。
大人になっても普通の生活を送れる
アスペルガー症候群の人は、大人になっても普通の生活を送ることができます。ただし置かれた環境によっては、非常に生きづらさを感じることもあるでしょう。
適した環境と周囲の理解があれば、少し変わった人、逆にいえば個性豊かな人と思われ、他の人と変わらない生活を送ることができます。
アスペルガー症候群かをどうかチェックする
ここでは、アスペルガー症候群かどうかをチェックするリストを紹介します。
対人関係をみるためのリスト
対人関係をみるためのチェックリストは次のとおりです。ある程度の傾向を確認することができるでしょう。
- 相手の表情を読み取ることができない
- 他人と会話をしているときに、自分のことだけを話し続ける
- 他人とのコミュニケーションが苦手である
- 良好な友人関係を築くことが難しい
行動面をみるためのリスト
次に行動面をみるためのリストです。
- 自分の決めた順番でないと気がすまない
- 突然の予定変更にうまく対応できない
- ある感覚が人よりも敏感である
- 人といっしょにいるよりもひとりでいることを好む
これらのリストに該当するからとアスペルガー症候群と決めることはできないため注意しましょう。
子どもでもアスペルガーチェックはできる
アスペルガー症候群は生まれつきの特徴であるため、上述したリストは子どもから大人まで利用できます。しかしながらアスペルガー症候群かどうかの診断は難しいため、心当たりがあれば専門家に診てもらうことをおすすめします。