アスペルガー症候群の子供はどんな特徴がある?特徴と接し方を紹介
「自分の子供がほかの子供となんとなく違う…。ひょっとしてアスペルガー症候群?」と心配するパパママはいるのではないでしょうか。ほかの子供と遊ばずいつもひとりでいるのをみると、「ひょっとして…」と思ってしまいますよね。
そこで今回は、アスペルガー症候群のおもな特徴と接し方について紹介します。わが子の行動に気になるところがあれば、この記事を参考にしてくださいね。
アスペルガー症候群?と思う子供の特徴とは
アスペルガー症候群は自閉症の一部ですが、自閉症の特徴である「言葉や知的な遅れ」はみられません。ここでは、アスペルガー症候群のおもな特徴を4つ紹介しましょう。
友達や先生とうまく関係を築けない
アスペルガー症候群の子供は他者とコミュニケーションを取るのが苦手です。相手の表情から気持ちを察したり、その場の雰囲気に合わせて行動したりといったことができず浮いた存在に。学校では、友達や先生とうまく関係を築くことができず、不登校になる子供もいます。
興味あることに対するこだわりが強い
興味あることに対して、強いこだわりを持つことも1つの特徴です。ほかのことは目に入らなくなり、自分の世界に没頭してしまいます。しかし興味あることに集中するあまり、ある特定の分野に素晴らしい才能を発揮する子供も珍しくありません。
五感のいずれかの感覚が敏感である
視覚・聴覚・味覚・嗅覚・触覚のうち、いずれかの感覚が敏感である子供は多いようです。感覚が過敏であるために、洋服の肌触りを非常に気にしたり大きな音が苦手だったりします。
体や手指をうまく動かせない
アスペルガー症候群の子供のなかには、体や手指を思うように動かせない子供もいます。そのため、運動の習得に時間がかかることも。よく知らない人から不器用といわれることもあるようです。
高機能自閉症との違いとは
アスペルガー症候群と似た症状に高機能自閉症があります。その特徴は「言葉の発達の遅れ」、「人とのコミュニケーションが苦手」、「興味があることに対する強いこだわり」の3つです。
アスペルガー症候群と異なるのは、「言葉の遅れ」があることでしょう。どちらも知的障害はありませんが、高機能自閉症は言葉に問題を抱えがちで、人と会話をするときに違和感を感じることがあるようです。
周りの人が心がける接し方とは
アスペルガー症候群の子供と接する際には、その症状をよく理解することが大切です。
あいまいな表現は極力さける
アスペルガー症候群の子供は、言葉の裏の意味を察することが困難です。そのため、あいまいな表現は極力さけて明確に指示を出しましょう。たとえば「ちゃんと片付けなさい」ではなく「本を本棚に片付けなさい」というように伝えることが大切です。
図やイラストなどを利用して視覚に訴える
時間や空間を把握することが難しい子供もいます。そのような場合は、図やイラストでパッとみてわかるように環境を整えることは良いアイデアです。
子供に注目してもらってから伝える
アスペルガー症候群の子供は、何かに集中していると周りの人や物事に注意が向きません。その場合は、肩をたたいて注意を引いてから話したり、目を合わせてから話しかけたりといった工夫が必要です。
できることに注目してほめてあげよう
アスペルガー症候群の子供は、興味ある分野に非常に強いこだわりを持つため、うまく導くことで才能を発揮させることも可能でしょう。できないことではなくできることに注目し、たくさんほめてあげることが大切です。