子供に知的障害が疑われたら?特徴と原因、対応方法について
子供の成長が周りより遅れているように感じると「もしかして知的障害なのでは?」と疑ってしまう親は多いでしょう。そこで今回は子供の知的障害について、特徴や原因、接し方を解説します。
子供の知的障害とは
知的障害の子供にはどのような特徴があるのか、また原因は何が考えられるのか見てみましょう。
知的障害の子供の特徴
知的障害の子供は「認知能力の障害」「言語活用能力の障害」「社会関係理解の遅れ」の3つの特徴が見られます。
認知能力の障害とは、理解や判断に時間がかかり、柔軟な対応が難しい状態のこと。言語活用能力の障害は、言葉の理解がしづらく、読み書きも遅れがちなことを指します。そして、社会関係理解の遅れとは、感情や行動のコントールが難しいので、コミュニケーションがとりにくいことです。
子供の知的障害で考えられる原因
子供の知的障害で考えられる原因は、基礎疾患が見られない「突発的要因(生理的要因)」と、遺伝子要因が大きい「出生前要因」、周産期感染症や中毒が考えられる「環境要因」の3つが挙げられます。
知的障害の子供との接し方
知的障害の子供との接し方にはいくつかの工夫が必要です。どのように接してあげるべきか、見てみましょう。
きちんと伝わる伝え方を工夫する
知的障害の子供は判断能力に障害があります。そのため、指示を一度にたくさん出してしまうと理解できないことも。
知的障害の子供に物事を伝えるときは、短く簡単な言葉で、噛み含めるようにゆっくりと伝えてください。また、写真やイラストなどを見せてイメージを共有するとより分かりやすいでしょう。
成功体験を重ねて自信を付けさせる
知的障害の子供は応用力が弱く、せっかく知識や技術を身に付けても実際の場で使えないことが多いです。また、運動能力に障害がある場合もあり、成功体験が得にくい傾向にあります。
成功体験が得にくいと自信を失ってしまい、積極性がそがれてしまうことも。そこで、周りがサポートをして成功体験を積ませてあげましょう。具体的には作業を段階別に分けて、ひとつずつ丁寧に教えてあげるなどです。
困った行動は予防する
困った行動をとるときは、原因としてルールやマナーを理解できていない可能性があります。そのため、問題行動をとってしまう場合には、事前に分かりやすくルールなどを伝えて予防しましょう。
知的障害の子供への伝え方は工夫が必要
知的障害の子供は、認知能力や言語活用能力、コミュニケーション能力に障害があります。そのため、伝え方が複雑であったり抽象的であったりすると理解できないことも。
しかし、分かりやすく丁寧に伝え直すことで、伝わる可能性は上がります。知的障害の子供に接するときには、分かりやすく簡単に伝えることを意識しましょう。