
運動が苦手な子供に対して親としてやるべきこととは?
子供を育てる親にとって、子供が明るくて元気があることは何よりも望ましいことです。「子供は外で元気よく遊ぶのが健康的」と考えている方も多いはず。
しかし、近年の幼稚園児や小学生を見ると、スポーツが苦手だったり運動そのものが嫌いだったりする子供が増加している傾向にあるようです。そのような、運動嫌いの子供を何とかしたいと悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、子供が運動しなくなる原因や子供の運動嫌いを改善させる方法について解説します。
運動が苦手な子供になる原因

子供が育っている環境や親の教育など、子供が運動嫌いになってしまう原因には様々なものがあります。その中でも、近年多く見られる原因として以下のようなものが挙げられます。
YouTubeやゲームによる影響
東京都の調査では、東京の小学校高学年のおよそ3人に1人はスマートフォンを所持していると言われています。このスマホ所持率の増加に伴い、幼少期から毎日スマートフォンでYouTubeなどの動画を見たり、スマホゲームをプレイしたりしている子供が多く見られるようになりました。
このようにスマホやゲームに依存するようになると、子供が外で運動をせずにスマホやゲームばかりに熱中してしまうのです。
周囲の子供や兄弟と比べる
「お兄ちゃんはできているのにどうしてできないの?」と誰かと比べられることで自信を失い、運動が嫌いになっていくケースも考えられます。
このように同年代の誰かと比べられてしまうと、子供にとって運動が楽しむためのものではなく、誰かと競い合うための競争となってしまいます。
他の誰かと比べられて競争に負け続けると、子供はやがて自己肯定感が持てなくなり極度な運動嫌いになってしまうのです。
子供の運動嫌いを改善させる方法

子供の運動嫌いを克服させてあげるには、運動嫌いになる原因を取り除く他にもいくつか方法があります。
その具体的な方法は以下の通りです。
体を動かす多くの遊びを体験させる
幼少期は全身を使った遊びを通して、様々な体の動かし方を経験させてあげることが大切です。小さい頃に覚えた体の動かし方は、大きくなってから様々なスポーツや高度な運動をする上で大切な土台になります。
このような経験をスポーツに上手く活かすことができようになると、運動が楽しくなり、子供が取り組むスポーツの幅も広がるでしょう。
子供の得意なことをやらせてあげる
運動が苦手な子供に対して、できるようになるまでやらせることは逆効果です。できないことを何度も繰り替えして失敗を重ねていると、子供の自己否定感が強くなり、自分はダメな子供だと思い込んでしまいます。
苦手なことばかりに注目するのではなく、得意なことを伸ばすことで自己肯定感を高めたり、得意なことを見つけ出せたりするように選択肢を与えてあげることが重要です。
子供のやる気や意思を尊重しよう

親であれば、子供の苦手分野を克服させてあげたいと思うことは当然のことです。
しかし、その思いを子供に押し付けていても、子供がそれに応えてくれるどころか、より強い苦手意識を植えつけてしまうことになりかねません。
親が子供に対して強制的にやらせることは、運動嫌いを克服するどころか心に傷を負わせてしまう可能性があります。
子供の運動嫌いをはじめ苦手分野を克服させてあげるためには、子供の意思ややる気を最優先し、親が子供と一緒にできることから見つけてあげることが大切です。