兄弟を比較して育てると劣等感を抱く?上手な育て方を解説
子どもが2人以上の兄弟だと、どうしても様々な面で比較してしまうという親は多いのではないでしょうか?「お兄ちゃんはちゃんとしてるよ!」という言い方をしたことがある方は多いはずです。
こちらの記事では、どんなときに兄弟に対して劣等感を抱くのか、劣等感を抱かせないためにどんな風に育てればよいのかについて紹介します。
兄弟に対して劣等感を抱く時は?
兄弟に対して劣等感を抱きやすいのはどのような時でしょうか?親の対応を3つ紹介します。
自分よりも運動や勉強ができる
学力や運動能力は、目に見えてわかりやすい長所になりやすいため、親は兄弟同士で無意識に比較してしまいがちです。
兄弟の年齢が離れていたとしても、例えば「兄はこの頃は100点しかとったことがなかったのに」と言われると、「自分はだめだ」と弟に劣等感を抱かせる結果に。
自分よりも容姿を褒められる
兄弟同士で比較されやすい部分の1つに、容姿があります。
例えば姉妹なら、「姉は二重だから目がぱっちりしているね」と一見特徴を言っただけにも見える言葉でも、妹は「お姉ちゃんは容姿がいいのに自分はよくない」という劣等感を持つこともあるかもしれません。
親によく褒められている
どのような内容だとしても、子どもは親が自分よりも兄弟のことを褒めていることを敏感に察知します。
「兄弟のことはすぐに褒めてあげるのに、自分はなかなか褒めてもらえない」という思いが積み重なると、劣等感を抱くことにつながってしまうのです。
劣等感を抱かせない育て方
それでは、子どもに劣等感を抱かせないためには、どのような育て方をするといいのでしょうか?3つのポイントを紹介します。
それぞれの専門性を育てる
兄弟それぞれ、得意・不得意は違うものです。片方が得意で片方は不得意な分野で比較をするから、劣等感が生まれてしまいます。
そのため、「兄は勉強が得意で弟はスポーツが得意」というようにそれぞれの専門性を育てることが、劣等感を抱かせないポイントです。自分の得意なものがあれば、たとえ自分は勉強ができず兄が進学校に進んだとしても、僻むことなく「さすがだ」という感想を持てる子どもになるでしょう。
愛情を偏らせない
「自分は他の兄弟に比べて愛されていない」という思いを持った子どもは、大人になってから三者間での人間関係を築くのが難しくなるケースもあると言われています。
兄弟みんなが愛された実感を持つことができれば、大人になってもお互いを思いあえる関係を築けるでしょう。
子どもに合わせた気配りを
兄弟といっても、それぞれに性格は違うし求める愛情も違います。同じだけ愛情を注いでも、足りないと感じる子もいれば十分に足りると感じる子もいるでしょう。
それぞれの特徴をとらえ、一人一人に配慮した対応をしていくことが親にもとめられます。
兄弟を比較しないのが劣等感を抱かせない鍵
こちらの記事では、兄弟を比較することで生まれる劣等感について解説しました。兄弟で劣等感を抱かせないためには、親がそれぞれに配慮した育て方をすることが大切です。
兄弟間では親がつい比較してしまうことで、劣等感を抱くことがままあります。それぞれの個性を伸ばし、自分に自信を持つことができるように育てられるといいですね。