赤ちゃんにアレルギーが起こったら?病院に行く目安をチェックしよう
赤ちゃんのアレルギーが気になるママやパパは多いのではないでしょうか。
特に自分にアレルギーがある場合は、子供にも遺伝していないか不安に感じることもあるはずです。そこで今回は、赤ちゃんが起こすアレルギーの種類や病院に行く目安について解説します。
赤ちゃんでアレルギーが起こる理由
通常、人間の体は体内に異物が入ると、それを体外に排出するために抗体を作ります。体内で抗体を作ることで、体に悪影響を及ぼすかもしれない異物から体を守っているのです。
ただ、花粉など体に影響がない異物が体内に入ってきたときも抗体を作ってしまうことがあります。その結果、鼻水や咳、くしゃみなど体が反応を示してしまうのです。このように体が悪い方向に反応してしまうことをアレルギーといいます。
アレルギーを起こしやすい子は?
赤ちゃんの中には、アレルギーを起こさない子もいます。ただ、アレルギー反応を起こしやすい子はアレルギーに反応する体質があるのです。
もしくは親がアレルギー体質である場合は、子供にもその体質が受け継がれることがあります。
アレルギーの種類と病院に行く目安
赤ちゃんにアレルギー反応が見られたとき、どのようなタイミングで病院に行くべきか迷うママやパパも多いでしょう。そこで、赤ちゃんが起こしやすいアレルギーや病院に行く目安を紹介します。
1.食物アレルギー
赤ちゃんが起こしやすいアレルギーの一つに、食物アレルギーがあります。食べ物に含まれるタンパク質にアレルギー反応を起こしていることが多いです。
アレルギー反応の症状としては、かゆみや蕁麻疹、嘔吐、下痢などが見られます。場合によっては呼吸困難になり命に影響が及ぶことも。食事を取ってから30分以内にアレルギー症状が出た場合は、すぐに受診するのが望ましいです。
2.アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎も赤ちゃんが起こしやすいアレルギーの一つです。特にパパやママがアトピー性皮膚炎である場合は、赤ちゃんも体質を受け継ぐことがあり、皮膚が敏感になります。
肌のバリア機能が低く、汗などの刺激でアレルギー反応を示すこともあるでしょう。症状はかゆみが伴う湿疹が一般的で、体全体に広がることもあります。一定期間観察しても症状が改善しない場合は、受診をするのが望ましいでしょう。
3.気管支ぜんそく
気管支ぜんそくは、気管支の炎症が原因で起こる病気で細菌に感染したりハウスダストに反応したりして症状を引き起こすことがあります。気管支ぜんそくになると、呼吸がしづらくなるのが大きな特徴です。
重度になると呼吸困難になることもあり、命に関わることもあります。発作が長く続いたり病院で処方された薬を飲んだりしても症状が治まらないときは、すぐに受診するのがおすすめです。
異常がある場合は早めの受診が大切!
赤ちゃんの中には、アレルギー反応を起こしやすい子がいます。症状が軽ければ、少し様子を見るのもいいでしょう。
ただ、食物アレルギーなどは、症状が重度になると命に関わることもあります。もし赤ちゃんの症状が改善しない場合は、早めに受診することが望ましいでしょう。
監修者:林泉
経歴:
東京大学医学部保健学科卒業
東京大学大学院医学系研究科修士課程修了
ソウル大学看護学部精神看護学博士課程修了、看護学博士号取得