子供の視力低下は〇〇が原因!急激な視力低下で考えられる目の病気
子供の視力が急激に低下した場合、目の病気かもしれないと悩むママやパパも多いでしょう。視力低下のまま放置すると、失明の可能性もあるので注意しなければいけません。
そこで今回は、子供の視力が急激に下がる原因や陥りやすい目の病気について解説します。
文部科学省が調査した子供の視力動向
2018年の文部科学省の調査によると、小学生と高校生における視力は1.0未満の割合は過去最高で、子供の視力の低下は深刻な問題と考えられます。
また、中学生に関しても、2017年よりも数値が改善しているものの全生徒の半数は1.0未満の視力です。学齢期全体的に視力の低下が見られるといえるでしょう。
子供の視力が急激に下がる原因
近年、なぜ子供の視力は下がっているのでしょうか。考えられる原因はさまざまですが、該当しないか項目を確認してみましょう。
コンタクトや眼鏡が合っていない
目が悪くなると、眼鏡やコンタクトレンズをつける子も多いはず。本来は目が見えるように付けるものですが、度数が合わないものを付けていると逆に視力低下を招くことがあるのです。
テレビやスマホを見過ぎている
長時間テレビを見たり一日中スマホを利用したりしている子も多いのではないでしょうか。目を長い時間酷使することで、視力低下に繋がることがあるのです。
怪我による視力低下も考えられる
アクティブな性格なら、外で友達と遊ぶ子も多いでしょう。特に男の子は走り回る子も多いので、目に衝撃を与えるほどの怪我をすることもあるはずです。目に衝撃が与えられると、視力が急激に低下することがあります。
急激な視力低下で陥りやすい目の病気
ここからは、子供の視力が急激に低下したときに陥りやすい目の病気を紹介します。場合によっては失明になることもあるので注意しましょう。
失明の危険もある「急性緑内障発作」
急性緑内障発作は、その名の通り緑内障の発作が起こる病気のことです。治療が遅れると失明になる危険があるほど怖い病気なので、気になる場合は早めに受診することが望ましいでしょう。
視界が歪む「黄斑変性症」
黄斑変性症は、物を見るときに必要な細胞が集まっている中心部分の黄斑に異常が起こり、急に視力が落ちたり狭くなったりする病気です。治療はレーザーや注射などさまざまな方法があるので、医師と相談するのが望ましいです。
網膜が剥がれる「網膜剥離」
網膜剥離は、網膜が眼底から剥がれてしまう病気です。網膜剥離を起こすと目が見えにくくなったり視界が欠けたりするなど視力に異常が見られます。その結果、視力低下を引き起こしてしまうのです。治療は手術のみで約2週間の入院が必要になります。
子供の行動には十分に注意しよう!
スマホを長時間使用したり眼鏡やコンタクトレンズの度が合っていなかったりなど、急激に視力が落ちる原因にはさまざまなことが考えられます。子供の行動には十分に注意して、少しでも異常が見られる場合は早めに受診しましょう。
監修者:林泉
経歴:
東京大学医学部保健学科卒業
東京大学大学院医学系研究科修士課程修了
ソウル大学看護学部精神看護学博士課程修了、看護学博士号取得