思春期の年齢はいつからいつまで?反抗期や青年期との違いも解説
思春期について、よく知らないという人も多いのではないでしょうか。子どもが思春期を迎える前に、思春期について詳しく理解していきましょう。また、反抗期、耳慣れない青年期などについて紹介します。
思春期の年齢区分とは
お年頃なんてこともいう思春期とは、何歳からを指すものなのでしょうか。思春期の年齢区分をみていきましょう。
厚生労働省が示す年齢層の中の曖昧な年代
- 幼年期(0~5歳)
- 少年期(6~15歳)
- 青年期(16~25歳)
- 壮年期(26~45歳)
- 中年期(46~65歳)
- 高年期(66歳~)
厚生労働省は、人生を6つの区分として分けています。思春期は、8~18歳くらいまでといわれていますので、少年期・青年期の2つの時期をまたぐ曖昧な年代といえるでしょう。
年齢はいつまで?制限はあるの?
難しい年代といわれる思春期は、一般的には小学校高学年の11歳頃からだといわれていますが、早い子だと8歳から始まる子もいます。終わる年齢は高校卒業の18歳頃です。しかし、いつから始まり、いつまで続き終わるのかは個人差があるため、大体の目安として考えておきましょう。
思春期とはどんな時期?
思春期とよくいわれていますが、実際、どんな時期なのでしょうか。また、反抗期や青年期とはどう違うのかも見ていきましょう。
思春期の特徴とは
思春期とは、子どもから大人へと成長していく時期です。体には男女の第二性徴としての変化が起こり始め、また身長が伸びるなどの成長期でもあります。
体の変化のほかに、自我が芽生えるなどの心にも変化が起こるため、その急激な変化に気持ちが追い付かずイライラし、親に対しての言動に変化があらわれる時期なのです。
反抗期との違い
思春期といえば、「反抗期」だと思う人も多いでしょうが、実は微妙に違います。思春期は人生において基本的には一度だけですが、反抗期は二度やってくることがあります。第一次反抗期は2歳ごろに始まるイヤイヤ期で、思春期の時期に重なって起こる反抗期は第二次反抗期と呼ばれています。
急激な体と心の成長から自分でもどうしていいのかわからず、また自立への気持ちと学校や友人関係などのストレスから反抗的な態度をとってしまいます。
性格にもよりますが、子どもの全員が反抗期になるとは限らず、反抗期がない子どももいます。ですから、「思春期=反抗期」とは、必ずしもいえないのです。
青年期との違い
厚生労働省が示す年齢区分とは別に、子どもの発達段階による区分もあります。それによると、青年期は11~30歳までを指し、前期、中期、後期と分けられているのです。思春期11~18歳ごろなので「青年期前期」となります。
つまり思春期とは、青年期の一部分の時期のことをいいます。青年期は、思春期とともに体の成長が始まり、次に自己の確立など心の成長が進み、そして青年期が終わる頃に体と心の両方が成熟されていく大事な時期なのです。
思春期は子どもから大人への成長過程
思春期とは、子どもから大人への成長していく途中の過程で、誰もが迎えるものです。急激に体も心も成長するため、気持ちが追い付かず不安定になり、なかには反抗期という形で言動にあらわれる子どももいます。
この時期は、自分の存在を認識し確立する大事な時期なので、なるべく温かく見守るようにしましょう。
監修者:林泉
経歴:
東京大学医学部保健学科卒業
東京大学大学院医学系研究科修士課程修了
ソウル大学看護学部精神看護学博士課程修了、看護学博士号取得