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台湾在住の日本人ママにインタビュー!【その3】 台南市・みきさんの場合

台湾在住の日本人ママにインタビュー!【その3】 台南市・みきさんの場合

この連載では、台湾で子育て中の日本人ママ3名に行ったインタビューをお伝えします。

今回は、旦那様の海外赴任に伴い、台湾・台南市に移住した、みきさんのインタビューをお届けします。駐在ママの暮らしや、日本と台湾の子育ての違いなどについて伺いました。

「台湾なら」という気持ちで移住を決意

春節活動中の息子さん。「大吉大利:ダーヂダーリ」は中国語で「全て順調でありますように」の意味。

ー台湾へ移住された経緯を教えてください。

夫の仕事の関係で移住しました。駐在する前提で入社していたので、将来は海外に住むというのはわかっていましたし、私自身も海外に出ることを望んでいたので、よかったと思っています。

ー台湾へ赴任することが決まってどう思われましたか?

日本に近いこともあり、元々、親日の国というイメージでした。旅行できたこともあったので「台湾ならいいな」と考えていたんです。
ただ、てっきり台北(台湾の首都)に住むんだと思っていたら、台南に住むと言われて。「え、どこ?」って戸惑いました。近くに大きな国際空港もない場所で、一体どんな場所なのか全然わからなかったんです。

台北の何でもある暮らしがうらやましいと思うこともありますが、年中半袖とサンダルで過ごせて、いつもすっぴんでいられるような台南のリラックスした雰囲気もいいなと思うようになりました。住めば都という感じですね。(笑)

台湾駐在妻暮らしは「生活の優雅さが1ミリもない」

ー駐在妻と言いますと、自分の時間がたくさんあって、旅行に行ったり、毎日豪華なランチを食べたりしているような優雅な暮らしを想像する人もいます。実際はどうですか?

生活の優雅さは1ミリも感じないです。働きに出られないし、子供は幼稚園に通っているので時間があるといえばありますが、掃除や洗濯などの家事は毎日しなければならないですからね。

特に料理は大変です。日本のように冷凍食品の種類がたくさんあるわけではないので、台湾で手に入る食材を使って何が作れるかと頭を悩ませて買い物をしなければなりません。なので「昼からワイン♪」ってことはないですよ。

国立大学の語学センターに通った時期もあり、毎回宿題が出ていたので、頭から煙が出るんじゃないかと思うほどハードでした。

ー駐在妻同士での交流や派閥などはありますか?

仲がいい駐在妻同士で集まることはありますが、婦人会みたいなものはないですね。もちろん「格付け」のようなトラブルもないです。
台南は比較的日本の駐在員が少ないからかもしれませんが、そこにいる日本人はみんな仲間という意識が強いかもしれません。

台湾の幼稚園では「先生は勉強を教えてくれる人」

ステイホーム中は幼稚園の先生が毎日配信で授業。

ー息子さんは現地の幼稚園に通われていますが、日本と台湾の違いは感じましたか?

日本にいた頃は保育園に通っていたのできちんとは比べられませんが、台湾の幼稚園では「教育に力を入れているな」と感じました。特に英語は、どの幼稚園でも教えてもらえるんじゃないかと思います。専任の先生が常駐していることが多いです。

保育園では、先生は「一緒に遊ぶ人」という感覚ですが、幼稚園の先生は「老師(ラオスー:中国語で「教師」の意味)」という感じがします。

ー幼稚園にはほかに日本人のお子さんはいるんですか?

見る限りでは、日本人も他の外国人も在籍していないと思います。

ー手続きが大変だったんじゃないですか?

家から近くにある幼稚園をと探していて、見つけてからは旦那の会社の人や日本語ができる台湾人の友達の力を借りて手続きをしました。外国人だということで、先生たちからは英語で話しかけられたり、メールをいただいたりするのですが、日本人なので漢字(中国語)でお願いしたいなと、ちょっと思っています。

ー台湾人ママ友との交流はありますか?

公園やお互いのおうちで遊ぶことがありますよ。中国語は音が間違っていると通じないものですが、みんな優しく聞いてくれるので、身振り手振りも交えて会話しています。

「もう寝る時間じゃないの?」台湾の子供を見て驚いたこと

ー現地の幼稚園に通っていると、子育てや教育の違いを目の当たりにすることがあると思います。「ここはすごい」「どうしてこうなの?」など、思ったことはありますか?

公園で子供達が裸足で遊んでいたのには驚きました。あと、夜9時とか遅い時間でも子供が外で遊んでいること。日本人ママからすると「もう寝る時間じゃないの?」と思うんですけどね。

ー公園でもそうですし、夜間開放している学校の校庭で大人と一緒に運動している子供も多いですよね。

そうです、そうです! 日本よりも登校時間が早かったり、学校にいる時間が長かったりするはずなのに「こんな遅くまで大丈夫?」って思います。まあ、台湾には夜に出る屋台があるので、夜更かしもしたくなるのかなとも思います。

コロナによるステイホーム中は「何度ケンカしたことか」

ウインナーやハムなどのコーナー。物がなくなっています。

ー優等生と評されていた台湾でも、コロナの感染者数が拡大しました。現在(6月終わり頃)警戒レベル3(台湾独自の感染症警戒レベル。マスク着用が義務付けられ、室内で5人以上、屋外で10人以上の集まりやレストランなどでの店内飲食が禁止、破ると罰金刑も)となり、不便な生活を強いられています。みきさんとご家族の生活にはどんな影響がありましたか?

旦那は隔週で在宅と出勤を交互にしていて、子供は警戒レベル3になったときからずっとステイホーム中です。公園もテープが張られて遊べない状況なので、マンションの前に出てちょっと遊んだりということしかできません。大人もそうですけど、子供もストレスが溜まっているので何度ケンカしたことか……。この状況には勘弁してほしいという感じです。

ー普段の買い物はどうされていますか?

買い物へも自由に出られないので、foodpanda(フードパンダ:フードデリバリーサービス)のアプリを使ってドライバーさんにスーパーへ行ってもらっています。

最近の悩みは、卵やハム、ウインナーなどが見当たらないことです。一時期、コロナによるパニックでスーパーから物がなくなったことがあったのですが、最近は元に戻ったように感じていたので驚きました。1日でも早く元の暮らしに戻ることを願うばかりです。

子供には「どこでもやっていけるような人に」

ー最後に、みきさんの将来の夢を聞いてもいいですか?

台湾には5年の駐在予定ですが、今のところ日本に帰る予定はありません。このあとも他の国に住むと思うので、それぞれの国の文化や言葉に順応しつつ、日本人としてのルーツを大切に生活していきたいです。子供はストレスもあるかとは思いますが、将来大人になって生き方の選択肢を広げられるようにしてあげたいと思っています。

そして、どこでもやっていけるような人になってほしいし、私もそういう人になりたいと思っています。

○ みきさんinstagramアカウント @miisan_tw

きく

きくライター

美、食、住に貪欲な、20代から40代の女性向けメディアで活動中の執筆屋。ここ数年は海外を転々。占いによると、2026年まで終いの住処を探して世界をさ迷う運命。どこにたどり着くのか、とても楽しみにしています。

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