子供が牛乳を飲みすぎるとどうなるの?気になるポイントと注意点とは
牛乳は手に入りやすく、気軽に子供から大人まで飲める飲み物です、飲み過ぎると心配なことも起こるようです。今回は、牛乳を飲みすぎるとどうなるか、気になるポイントについて紹介します。
牛乳を飲み過ぎると起こることとは?
栄養があり、子供も好きな牛乳ですが、飲み過ぎるとメリットだけでなく、デメリットもあるようです。牛乳を飲みすぎると怒ることについて、1つずつ紹介していきます。
飲み過ぎると太るって本当?
太るということは、摂取エネルギーが消費エネルギーを上回るのが原因です。しかし、牛乳200mLに含まれるエネルギーは138kcal、脂質は7.8gとなっています。3~5歳の1日の摂取カロリーは、1250kcal~1300kcalなので、実際のところはそう多いともいえません。
ただし、牛乳には、成分調整牛乳や加工乳、低脂肪牛乳など種類があります。その中でも牛乳はカロリーが高いため、飲むと太るといわれているのかもしれません。
飲み過ぎると便秘になる?下痢になる?
牛乳を飲むと便秘になったり、ゴロゴロしてお腹の調子が悪くなったりするのは「乳糖不耐症」が原因かもしれません。
「乳糖不耐症」とは、牛乳に含まれている乳糖を腸の中でラクラーゼという消化酵素が分解・吸収するのですが、その働きが弱い病気のことです。その結果、便秘や下痢などの症状が起こってしまうのです。
牛乳を飲むと吐いてしまうのはなぜ?
牛乳を飲むと吐いてしまう原因として、腸が未発達のため牛乳を消化する働きが弱いことを挙げられます。これは乳幼児に見られますが、年齢とともに改善していくことでしょう。
しかし、吐いてしまうと同時に、発疹や喘息の症状が出る場合は、牛乳アレルギーの可能性があります。一度病院で、アレルギーの検査をすることをおすすめします。
貧血になりやすくなる?
実は牛乳における鉄の含有量が多くはありません。一般的な牛乳には1リットルで約0.6mgしかなく、約5mgとされている乳幼児の鉄の摂取量とかなりの差があります。
牛乳をたくさん飲むことでお腹がいっぱいになり、他の食品で鉄分を補給できなくなり、貧血になる場合があるのです。
牛乳を飲むときの注意点
手軽に飲める牛乳ですが、子供に飲ませる場合には注意するポイントがあります。
牛乳は1歳を過ぎてから
母乳やミルクから牛乳へ移行する場合、1歳以降を目安に始めましょう。牛乳アレルギーや牛乳貧血を防ぐためです。 そして、いきなり飲ませるのではなく、人肌程度に温めたものを様子を見ながら少しずつ与えるようにしましょう。
子供が飲む1日の牛乳の適量とは
1日に子供が飲む牛乳の量の目安は100ml~200mlで、コップ1~2杯程度です。バランスよくさまざまな食事から栄養を摂取するためにも、最大でもヨーグルトなどのほかの乳製品も含めて400mlまでにしておきましょう。
牛乳は子供の年齢に合わせて適量飲ませよう
栄養があり、手軽に飲める牛乳ですが、たくさん飲ませればいいというものではありません。子供の年齢に合わせ、またほかの栄養素もバランスよく摂取できるように様子を見ながら適量を飲ませていきましょう。
監修者:林泉
経歴:
東京大学医学部保健学科卒業
東京大学大学院医学系研究科修士課程修了
ソウル大学看護学部精神看護学博士課程修了、看護学博士号取得