睡眠不足が子供に与える影響は?しっかり睡眠を取るためのコツも紹介
子供の睡眠不足は、成長や、学校の成績にも影響を及ぼします。今回は、睡眠不足によっておこる悪影響や、しっかりと睡眠を取らせるためのコツを紹介します。
子供の睡眠には3つの大切な働きがある
日本の子供の生活は、年々夜型傾向にあります。親が共働きで帰りが遅いことなどが影響しているためです。しかし、睡眠には大切な働きがあります。
脳や体を発達させる働き
睡眠中には、脳から成長ホルモンが多く分泌されます。この成長ホルモンは、脳の機能を正常に働かせ、骨や筋肉などの体の成長を促す作用があるのです。
脳や体を休ませる働き
特に何もしていない普段の生活でも、脳や体には疲れが溜まります。脳や体を休ませて1日の疲れを取り除くためにも睡眠は大切なのです。
眠りに入ると、まずノンレム睡眠で脳と体が休息モードになり、その後レム睡眠に切り替わると脳が1日の情報を整理します。その後、眠りが深くなることで効率的に脳と体を休めることができるのです。
記憶の整理をする働き
人は睡眠中に浅い眠りのノンレム睡眠と深い眠りのレム睡眠を繰り返します。脳は、ノンレム睡眠の間に不要な情報を削除し、レム睡眠のときに必要な情報を脳に結び付け、固定しているのです。
このノンレム睡眠とレム睡眠を繰り返すことで、新しい情報と以前までに記憶されていた情報を結び付け記憶がより固定化されやすくなります。
睡眠不足が子供に与える影響
子供が睡眠不足になると、さまざまな悪影響がでます。
- 集中力が低下し、ケアレスミスが多くなる
- 心身の疲れが取れずに頭や体が重だるくなり、意欲ややる気が低下する
- 脳が休めなかったために、記憶力の低下やイライラしやすい、理論的な思考ができなくなる
といった影響が出て、成績にも関わってくるのです。
睡眠不足を防ぐためのコツ
睡眠不足を防ぐためには、寝る前の行動や、睡眠不足にならないための習慣が大切です。
寝る前におすすめの行動
質の良い睡眠を取るためには、寝る前の行動も大切です。入浴して体を温めた後、体温が下がる間に布団に入ることでより早く、深い眠りにつくことができます。
また、寝る前にメラトニンを生成する働きのあるホットミルクやリラックス効果のあるノンカフェインのハーブティなどを飲んで体を温追たため、リラックスさせることもおすすめです。
スマートフォンやゲーム画面のブルーライトは脳を覚醒させてしまう働きがあるので、就寝の1時間前にはなるべく触らないようにしましょう。
睡眠不足を防ぐおすすめ習慣
睡眠不足が続くと、体内時計がくるってしまいます。体内時計を正常に戻すためにも、次のような習慣を心がけると良いでしょう。
- 早寝早起きを心がけ、まずは早起きから始める。朝早く起きることで、夜はいつもより早く眠たくなる。
- 朝起きたら、しっかりと朝日を浴びる。朝日を浴びると体内時計を正常に戻す働きが期待できる。
- 暗い部屋で眠る。寝る前におやすみの挨拶をするなど寝付きやすい環境を作る。
- 朝ご飯をきちんと食べて、昼間はしっかりと動く。
などです。まずはできることから試してみると良いでしょう。
子供の睡眠はしっかりと確保しよう
子供の睡眠は心身の成長や、集中力や記憶力など成績にも関わる大切なことです。子供の成績が気になる場合は、勉強法や塾などを見直す前に、睡眠時間を見直すことをおすすめします。
子供の睡眠時間をしっかりと確保して心身の成長や学校の成績アップなどを応援してあげましょう。