太る体質は子供の頃に決まる?太りやすい体質になる理由を解説
すぐに太ってしまう人と、たくさん食べても太らない人がいますよね。実は、体質が関係あることをご存じですか?太りやすい体質の人は脂肪細胞の数が多いのです。
そして太りやすい体質は、幼いときに決まるとも言われています。今回は、脂肪細胞とは何か、脂肪細胞が増えやすい時期など、太りやすい体質になる理由を解説します。
太りやすいのは脂肪細胞が原因?
太りやすくなるのは脂肪細胞の数が多いからだと言われています。
脂肪細胞とは?
太る原因の脂肪細胞は「白色脂肪細胞」と呼ばれるものです。糖や脂質から作られる中性脂肪を取り込んで蓄えることでどんどん大きくなります。ある程度大きくなると、細胞分裂をするため数が増えてしまうのです。
増えた脂肪細胞は、なかなか減りません。そのため、再度中性脂肪が取り入れられると、すぐに蓄え肥大化してしまいます。
脂肪細胞はなかなか減らない?
エネルギーを蓄える白色脂肪細胞の寿命は非常に長く、10年程と言われています。そのため、太りやすい体質を改善するのには時間がかかると言えるでしょう。
脂肪細胞が増えやすい時期とその理由
脂肪細胞が増えやすい時期は身体が大きく成長する時期と言われています。ママのおなかにいる胎児期から思春期までが該当し、その時期に太った経験があると、太りやすい体質になりやすいと考えられます。
ママのおなかにいる胎児期
ママのお腹にいる妊娠後期はつわりも収まり、ママの食欲も増えてきます。しかし、ママが摂取し過ぎた栄養は、へその緒を通じて赤ちゃんに渡ってしまうのです。そのためママの血液中に中性脂肪が多いと、赤ちゃんの脂肪細胞が増えやすくなってしまいます。
1歳までの乳児期
1歳までの乳児の食事は母乳とミルクです。母乳はママの血液から作られるため、ママが脂肪や糖分の多いものを摂取し過ぎると、母乳を通じて乳児に渡り、乳児の脂肪細胞が増えやすくなってしまいます。
また、ミルクの場合はカロリーが高く、母乳と比べて哺乳瓶の方が吸いやすいため飲み過ぎてしまう事があるのです。そのためミルクによる育児をする場合は飲ませすぎに注意しましょう。
8~18歳までの思春期
思春期の子供は食欲が旺盛になる時期です。子供自身がついつい食べ過ぎて脂肪細胞が増えてしまう恐れがあります。また、思春期の時期に太ってしまうと、大人になっても太りやすい体質を維持する事が多いと言われます。間食や食事に注意しましょう。
太らないための対策とは
子供が太りやすい体質にならないためには、間食や食事の時に、糖分や中性脂肪を摂り過ぎないように注意しましょう。しかし過度な食事制限は危険です。
小さい子供は胃が小さく、消化機能も未発達なためすぐにお腹が空いてしまいます。間食での栄養補給は必要なのです。間食のおやつを乳製品や炭水化物、イモや果物類にするなど栄養を考えて間食させるようにしましょう。
食事や間食に気を付けよう!
子供を太りやすい体質にさせないためには、お腹にいる時から普段の食事や間食に注意することが大切です。子供が生まれてからも、栄養に偏りのない食事や間食を心がけましょう。適度な運動も大切です。親子共々、太りにくい健康的な体を心がけましょう。
監修者:林泉
経歴:
東京大学医学部保健学科卒業
東京大学大学院医学系研究科修士課程修了
ソウル大学看護学部精神看護学博士課程修了、看護学博士号取得