子供に障害のことを伝えるべき?本人への伝え方や適した時期をご紹介
障害があることを子供自身に伝えるべきか、悩むパパやママも多いかもしれませんね。また、障害のことを伝えるにしても、正しく伝えないと子供は間違った解釈をして傷ついてしまうこともあります。
そこで今回は、障害のことを子供本人に伝える方法や適した時期について見ていきましょう。
子供に障害のことを伝える目的
障害のことを子供自身に伝えるべきか、悩んでいる人も多いのではないでしょうか。子供に障害のことを伝える目的は、自分の長所と短所を正しく理解して前向きに生活を送れるようにするためです。
障害を持つ子は、周りと同じように出来なかったり注意されたりすることが多くなります。その結果、「自分はダメな子だ」「自分に良いところはない」と自分を責めてしまう子供も少なくありません。
ただ本人に障害のことを正しく伝えることができれば、これから自分らしく過ごすにはどうすればいいか考えるきっかけになります。子供の人生をより良いものにするためにも、障害に関する正しい知識を得て自分を知る機会を得ることが大切なのです。
子供に伝える適切な3つの時期
障害のことを子供に伝えるタイミングは、しっかり考慮しなければいけません。子供に伝える適切な時期は、学童期・思春期・青年期となります。それぞれの特徴を確認していきましょう。
1.学童期
小学校入学前から子供は自分と他人を比べる力がつきます。「自分と周りの子は違うな」と少しずつ感じ始めるのです。本人の不安を減らすためには、この時期に障害のことを話すのがおすすめです。
2.思春期
思春期前後になると、周囲の子供との発達差が目立ち始めます。人間関係や勉強につまずく子もいるので、不安感を軽減させるためにもこの段階で障害のことを子供に話す親は多いようです。
3.青年期
障害の程度が軽度の場合は、学童期や思春期に特別な問題を感じずに育つ子もいます。ただ、青年期になると将来を考え始める時期です。自分の適性を正しく理解するためにも、青年期に子供に障害のことを伝える親も少なくありません。
子供に伝える時に注意したいこと
障害のことを子供に伝えるときは、いくつか注意したことがあります。場合によっては子供を傷つけてしまうこともあるので、十分に注意しましょう。
否定的な言葉は使わないようにする
障害のことを伝えるときは、ネガティブな言葉はできる限り使わないようにしましょう。ネガティブな言葉を使ってしまうと、その言葉が心に残り気分が落ち込んでしまう子もいます。
伝え方を工夫し記憶に残りやすくする
学童期に障害のことを伝えるときは、複雑な説明をきちんと理解できないこともあります。口頭で説明することに加えて、絵や図を用いたメモを渡すなどして記憶に残りやすいようにしましょう。
子供に障害のことを伝え正しく理解してもらおう!
子供が障害のことを知って傷つかないか不安に感じるパパやママも多いでしょう。ただ子供は成長する中で、周りとの差に不安やもどかしさを感じている子も少なくありません。
子供に障害のことを正しく知ってもらうためにも、親からしっかり説明することが大切です。適切なタイミングを見極めて、障害のことを子供に伝えましょう。
監修者:林泉
経歴:
東京大学医学部保健学科卒業
東京大学大学院医学系研究科修士課程修了
ソウル大学看護学部精神看護学博士課程修了、看護学博士号取得