障害がある子供も普通学級に入るの?グレーゾーンの特徴や症状とは
障害の子供が学校に入るとき、普通学級に入るのか気になる親も多いかもしれませんね。実は症状が診断の基準に満たない場合でも、支援学級を選ぶことができるのです。そこで今回は、グレーゾーンの特徴や症状について紹介します。
発達障害のグレーゾーンとは?
発達障害のある子供がグレーゾーンと判断されると、支援学級を選べます。まずは、グレーゾーンの特徴や症状から確認していきましょう。
診断規準に満たない状態を指す言葉
グレーゾーンとは、発達障害の特徴が見られても診断基準に満たない症状を示す総称のことです。発達障害を判断するとき数値的な基準が設けられていないので、見極めづらいといわれています。
発達障害の症状の一部が見られる
グレーゾーンは、診断基準を満たす事例よりも困難さは少ないといわれていますが、発達障害の症状の一部が見られるのが特徴です。ただし、症状は個人差があり日によって現れ方も異なります。
発達障害がある子供が入れる学級や教室
グレーゾーンと診断された子供は日によって症状の現れ方がさまざまなので、状態に応じて支援が必要かどうかを判断します。
ただ、診断基準が満たないグレーゾーンであっても疑いがあるのであれば、必要に応じて支援は受けられるので安心しましょう。ここからは、グレーゾーンと診断された子供が受けられる特別支援を紹介します。
1.通常級
普通級や一般級とも呼ばれる通常級は、カリキュラムに合わせて授業を進める教室です。いわゆる通常の教室で、クラスメイトは40名ほどです。グレーゾーンの場合は、通常級に入れます。
2.通級指導教室
通常級は、通常の学級に在籍しながら障害の特性に応じて個別の指導を受けられる教室のことです。もし在籍する学校に通級がない場合は、近隣校の通級を利用することができます。
3.特別支援学級
支援級やなかよし学級など呼び方はさまざまですが、個別の指導計画に基づいた支援や指導を受けられるのが特徴です。特別支援学級のクラスメイトは8人ほどで、少人数制が採用されています。
4.合理的配慮
障害の有無にかかわらず、学校に求めることができる個別の変更や調整のことです。例えば小学校であれば、デジタル教材の導入や問題があったときに駆け込める部屋の確保などさまざまな対応が行われています。グレーゾーンと判断された子供は、合理的配慮を受けることが可能です。
子供の障害状況に応じて普通学級にするか決めよう!
グレーゾーンと判断された子供は、診断基準に満たないので症状が分かりづらいところがあります。一見するとほかの子供たちと変わらないので、普通学級でも良いと考える人も少なくありません。
ただグレーゾーンの子供は、特性に個人差があり日によって症状も異なります。通級指導教室や特別支援学級などでサポートを受けるほうがよいのか、普通学級がよいのか、障害の状況や子供の様子を踏まえて決めるようにしましょう。
監修者:林泉
経歴:
東京大学医学部保健学科卒業
東京大学大学院医学系研究科修士課程修了
ソウル大学看護学部精神看護学博士課程修了、看護学博士号取得